カンブリア宮殿が新たな時代へ 金原ひとみとヒャダインがMCに就任
テレビ東京のトーク番組「カンブリア宮殿」が、2026年4月に大幅なリニューアルを実施しました。新たなMCとして、作家の金原ひとみ(42歳)と音楽クリエイター・ヒャダイン(45歳)が起用され、番組のスタジオセットも一新されました。これまで20年にわたり、作家の村上龍と俳優の小池栄子がMCを務め、経済界の第一線で活躍するゲストに柔軟な切り口で迫ってきた同番組は、新たな時代への挑戦を掲げています。
世代を繋ぐ新MCコンビの狙い
小林史憲チーフプロデューサー(53歳)によると、新MCに40代の金原ひとみとヒャダインを起用したのは意図的な選択です。小林CPは、世代間格差が著しい日本社会において、50代以上と30代以下で断絶が生じていると指摘。経済情勢や社会の激変の中で、両者をつなぐ世代として、昭和の雰囲気も若者の気持ちも理解できるコンビを据えることで、20代から30代のビジネスパーソンが視聴するきっかけを作りたいと語っています。
金原ひとみと村上龍の運命的な縁
金原ひとみにとって、前任の村上龍は尊敬する大先輩であり、深い縁のある人物です。村上は、金原のデビュー作「蛇にピアス」を芥川賞に選んだ選考委員の一人であり、同作の文庫本の解説も執筆しました。一方、金原も村上の最新作「ユーチューバー」の文庫版に解説を寄せており、小林CPは「運命的な物語が2人の間にある」と述べています。金原は、村上の後任に起用されたことに重圧を感じつつも、収録を重ねるうちに「自由でいいんだとわかってきた」と感覚をつかんだ様子です。
ヒャダインのアドリブ力と相乗効果
金原が「大船に乗ったつもり」でいられる理由は、ヒャダインの存在にあります。作詞・作曲家、タレント、歌手として幅広く活動し、MC経験も豊富なヒャダインは、経済界のトップに直接疑問をぶつけられることを「ラッキー」と語り、泰然とした態度を見せています。収録では、台本の1ページ目を飛ばしてしまうハプニングもありましたが、金原が「ゲストが気が楽になった」とフォローし、ヒャダインが「けがの功名」と返すなど、息の合ったコンビネーションを発揮しています。
役割分担として、金原は台本作成段階から独自の視点を提案し、ヒャダインは持ち前のアドリブ力で進行を務めています。金原は「ヒャダインが作ってくれた道を私が歩いていく形で、全面的に頼っている」と述べ、ヒャダインも「予習を金原さんにお任せしている。鋭い質問をしていただけるので助かっている」と相乗効果を強調しました。
ゲストへの真摯な姿勢と今後の展望
2人の共通の印象は「うそをつかない人」です。ゲストに対し、過去の不祥事に切り込んだ質問をすることもあり、臆せず視聴者の関心に応える姿勢を鮮明にしています。今後インタビューしてみたい人物として、金原は「女性経営者」を、ヒャダインは「外国の方、例えばビル・ゲイツ」を挙げています。金原が「相手によって空気が変わる」と語るように、ゲストごとに多様なトークが展開されることが期待されます。
スタジオセットのリニューアル
スタジオセットは、映画「国宝」などで知られる美術監督の種田陽平がコンセプトデザインを担当し、遺跡風に一新されました。これまでの未来感あるホテルラウンジ風のセットから、古代遺跡の宮殿のような空間へと原点回帰を図っています。小林CPは「原点を大切にしつつ、新しい風や光が入る開放感のある構造」と説明。セット中央の門には古代ギリシャ語で「カンブリアン パレス」と記され、階段上には番組キャラクターであるカンブリア紀の生物「アノマロカリス」の化石のような装飾が施されるなど、細部までこだわった作り込みがなされています。



