1977年放送ドラマが配信停止に
ドイツで1977年に放送された人気ドラマの1エピソードが、ストリーミングサービスでの配信を停止されたことが明らかになった。問題となっているのは、公共放送ARDの長寿シリーズ「タートオルト(事件現場)」の1977年3月27日放送回で、撮影時に15歳だった女優ナスターシャ・キンスキーさん(現在65歳)が演じる女子生徒と男性教師の不適切な関係が描かれている。
大衆紙ビルトの電子版が6日に報じたところによると、キンスキーさん自身が一部の場面の再放送を行わないよう求めており、これを受けて制作したARD加盟の放送局が全ストリーミングサービスから削除する措置を取った。
背景と監督
このエピソードは、映画「ネバーエンディング・ストーリー」(1984年)などで知られる故ウォルフガング・ペーターゼン監督が手がけた作品である。ペーターゼン監督は後にハリウッドでも活躍し、多くのヒット作を生み出したことで知られている。
類似事例と議論の活発化
この配信停止の直前に、別の事例でも同様の動きがあった。3日にはドイツの映画監督ビム・ベンダースさん(80歳)が、1975年公開の映画において、撮影時に13歳だったキンスキーさんが上半身裸で出演したシーンについて謝罪し、配信を停止していた。これらの事例を受け、未成年の出演者が後年になって自身の出演シーンの削除を求めた場合の対応について、ドイツ国内で議論が活発化している。
キンスキーさんは、少女時代に多くの映画やドラマに出演しており、その中には未成年の状態で性的な描写や不適切な関係を描いた作品が含まれている。彼女自身が近年、これらの作品の配信停止を求める声を上げており、業界内でも過去の作品の取り扱いに関する見直しが進んでいる。
今回の配信停止は、デジタル時代における過去のコンテンツの倫理的課題を浮き彫りにしている。未成年の俳優が出演した作品を後年にどう扱うべきか、また、芸術作品としての価値と個人の権利のバランスをどう取るかが、今後の重要な論点となりそうだ。



