リハーサル全公開のコンサートが大分で開催 音楽創りの過程を共有する新たな試み
リハーサル全公開コンサート 音楽創りの過程を共有

リハーサル全公開のコンサートが大分で開催 音楽創りの過程を共有する新たな試み

演奏をリハーサル段階から全て一般に公開し、聴く人たちと共有するという画期的なコンサートが、2026年2月23日に大分市のiichiko音の泉ホールで開催されます。この取り組みは5回目となり、音楽業界でも非常に珍しい試みとして注目を集めています。

「西の星クインテット」の5人組が参加

コンサートのタイトルは「おんがくのアーティスト・イン・レジデンス~『音楽を創る』6日間~」です。参加するのは、東京都交響楽団でコンサートマスターを務める水谷晃さん(バイオリン)、後藤康さん(バイオリン)、渡邊智道さん(ピアノ)、宇野健太さん(チェロ)、長石篤志さん(ビオラ)の5人です。全員が大分県出身の音楽家で、普段は東京や福岡を拠点に活動しています。

生々しいリハーサル風景を公開

初日の2月18日には、ホールで約40人の観客が見守る中、公開リハーサルが始まりました。演奏が時折止まり、普段着姿のメンバーが言葉を交わす様子もそのまま公開されます。この生々しいやり取りを聴くことができるだけでなく、観客が質問することも可能です。

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入場は無料で出入り自由となっており、舞台の壁面には演奏曲の譜面が投影されます。さらに、座席を変えて聞こえ方の違いを確認することもできるなど、音楽を多角的に体験できる仕掛けが用意されています。リハーサルは2月21日まで連日開催されます。

専門家も注目する試み

実践女子大学教授で科学技術社会論が専門の佐倉統氏はこの試みについて「聴衆参加型の音楽作りは非常に興味深い試みだ」と評価しています。佐倉氏は「クラシック音楽は演奏の『完成度』が要求される風潮が強いため、抵抗感も大きいだろう。しかし、専門家だけが何かを作ることの限界や偏りが様々な分野で認識されており、一般参加型の試みは意義深い」と指摘しています。

このコンサートは、音楽を「完成品」として聴くだけでなく、創り上げていく過程そのものを楽しむ新しい音楽体験を提供します。5人の音楽家たちがどのように意見を交わし、演奏を形作っていくのか、そのプロセスを間近で見られる貴重な機会となっています。

大分県出身の音楽家たちが地元で行うこの取り組みは、地域とアーティストの結びつきを強めると同時に、クラシック音楽の敷居を下げ、より多くの人に親しみやすい形で提供する試みとしても注目されています。音楽愛好家だけでなく、音楽創りの過程に興味を持つ一般の方々にも広く門戸が開かれています。

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