東京大学病院は、人工知能(AI)技術を活用した肺がん検診の精度向上を目指す実証実験を開始したと発表した。従来のCT画像診断にAIを組み合わせることで、早期発見率を大幅に向上させる狙いがある。
AIによる画像診断支援
肺がんは早期発見が治療成績に直結するが、CT画像だけでは微細な病変を見逃すリスクがあった。今回の実証実験では、AIがCT画像を解析し、医師が見落としやすい小さな結節や異常陰影を自動検出。医師の診断を補助するシステムを構築する。
東京大学病院の呼吸器内科の担当医は「AIが候補を提示することで、医師の負担軽減と診断精度向上の両方が期待できる」と話す。実験では過去の症例データを用いてAIの学習を進め、実際の診療現場での有効性を検証する。
実用化への道筋
実証実験は2026年3月までの予定で、その結果を踏まえて2026年度中の実用化を目指す。実用化されれば、全国の医療機関での導入が進む可能性がある。
肺がんは日本人の死亡原因の上位を占める疾患であり、早期発見・早期治療が重要とされている。AI技術の進展により、検診の精度が向上すれば、多くの命を救うことができると期待されている。
- AIがCT画像を解析し、異常を自動検出
- 医師の診断負担を軽減し、見逃しを防止
- 2026年度中の実用化を目標
今回の取り組みは、厚生労働省の研究事業の一環として行われており、AI技術の医療応用に向けた重要な一歩となる。



