川崎大師で薪能、幽玄の美に酔いしれる観客
神奈川県川崎市川崎区にある厄よけで知られる川崎大師平間寺で9日夜、恒例の「川崎大師薪能(たきぎのう)」の野外公演が行われました。多くの観客が訪れ、観世流能楽師の観世三郎太さんらによる幽玄の美の世界に酔いしれました。
本堂脇に設けられた能舞台では、夕闇の中、炎が照らす中で能「野守(のもり)白頭」や狂言「梟(ふくろ)山伏」などが披露されました。
野守白頭の物語
「野守白頭」は、巡礼中の山伏に、鏡と鬼神にまつわる伝説を語った春日野の野守(禁足地の番人)の老人が、実は伝説に登場する鬼神本人だったという物語です。
前半では、尉(じょう)の面を付け、背を丸めた姿の野守の老人を演じていた観世さん。後半には、大きな鏡を手に、白髪のかつらを振り乱す鬼神の姿で再登場し、観客は真剣な表情で見入っていました。
観客の声
主婦の大保清恵さん(83)=同市幸区=は「昨年の薪能が素晴らしく、今年も観に来ました。舞も謡も、本当に素晴らしかった」と話しました。



