さいたま市の香り「アーバンガーデン」に正式決定 市民投票で最多票を獲得
さいたま市は、市オリジナルの香りの名称を「Urban Garden(アーバンガーデン)」(都市の庭園)と命名したことを発表した。この香りは、シトラスや紅茶のような明るさとハーブの爽やかさを感じさせる開放感のある調合で、市の自然環境と都市の調和を表現しているという。
市民投票で4105票中1973票を獲得 天然香料三案から選出
市の香り開発事業は、都市イメージの向上を目的として昨年から進められてきた。昨年10月から12月にかけては、天然香料を使用した三つの香りの案から選ぶ市民投票を実施。全市10区の区役所やイベント会場など計28カ所で投票を受け付け、合計4105票が集まった。その中で「アーバンガーデン」は1973票を獲得し、最多票で採用されることとなった。
現在、各区役所には香りを体験できるテスター付きのポスターが掲示されており、市民が実際にその香りを確かめられるようになっている。市は今後、アロマカードの配布など活用方法を広げ、新たな観光資源として市のイベントなどで積極的にPRしていく方針だ。
香害への懸念に市が配慮表明 公共施設での拡散は実施せず
この事業を巡っては、市民団体「『さいたま市の香り事業』を考える会」が昨年末、アロマで体調を崩す「香害」への懸念を表明。全ての公共施設でディフューザー(拡散機)による香りの拡散をしないよう求める要望書を提出していた。
同団体は「役所や病院などは日常生活に欠かせない場所。全ての利用者に健康被害を生じさせないことが前提でなければならない」と主張している。
これに対し、さいたま市は公共施設で香りを拡散することは考えていないと説明。ただし、イベントなどの限定された空間で使用する可能性はあるとしている。市の担当者は「香りの感じ方には個人差がある。使用する際の注意喚起や周知徹底も含め、香りが苦手な人には配慮する」と述べ、慎重な対応を約束した。
市は今後も、市民の意見を踏まえながら、香り事業を推進していく構えだ。



