奈良市の中登美ヶ丘近隣公園(約3万平方メートル)に、子どもたちが伸び伸びと遊べる「キッズパーク」が整備され、10日にオープンした。年齢や障害の有無にかかわらず楽しめる最新遊具を集めた「インクルーシブゾーン」をはじめ、人工芝の滑り台や木製ベンチ、ハンモックなど、多彩な設備が整い、初日から多くの家族連れで賑わいを見せている。
インクルーシブゾーンで誰もが楽しめる遊びを
キッズパークの中心となるインクルーシブゾーンには、座る部分が球体になったブランコや、乗って跳ねることができる遊具など、安全に配慮した設備が揃う。障害のある子どももない子どもも一緒に遊べるよう設計されており、地域の新たな交流の場として期待されている。奈良市から長男(2歳)と訪れた笹田知香さん(33)は「以前は滑り台しかなかったが、遊具が増えて子どもがより楽しめるようになった」と喜びの声を語った。
長さ30メートルの人工芝滑り台やリラックスエリア
その他にも、公園の長い斜面を活かした全長約30メートルの人工芝滑り台「超ロングゲレンデ」が設置され、子どもたちに大人気だ。また、大人が横になって読書などを楽しめる木製ベンチやハンモックが並ぶエリアも用意され、親子連れだけでなく、幅広い世代がリラックスできる空間となっている。駐車場は約80台分の整備が計画されている。
民間事業者による飲食施設の公募も
奈良市は、公園内に飲食店や売店を設置・運営する民間事業者を公募する「公募設置管理制度(パークPFI)」を市内で初めて導入する。事業者の収益の一部を公園整備に還元する仕組みで、年内に事業者を決定する方針だ。仲川げん市長は5月28日の定例記者会見で、「公園は市への愛着や転入先を選ぶ動機付けにつながる。公園都市・奈良の強みを磨いていく」と意気込みを語った。
同公園は奈良市北西部の住宅地にあり、2000年に開設された。市管理の公園では6番目に広く、地域のイベントや防災拠点として活用されてきたが、遊具の老朽化など維持管理に課題があった。今回の改装工事では総事業費約1億3000万円をかけ、約4000平方メートルのキッズパークを新設。市内では2023年に設置された柏木公園に次いで2例目のキッズパークとなる。



