群馬県安中市で10日、第52回安政遠足侍マラソン大会が開催されました。この大会は安政遠足保存会と安中市が主催し、東京新聞などが後援しています。県内外から集まった多くのランナーが、個性あふれる仮装で碓氷路を駆け抜け、沿道の市民から声援を受けながら大会を楽しみました。
峠コースの結果
昨年復活した伝統の碓氷峠越えで、頂上にある熊野神社までを競う峠コース(28.97キロ)では、男子は富岡市の植村勇太さん(24)、女子は川場村の渡辺あすかさん(20)がそれぞれ優勝しました。
植村さんは「昨年よりもさらにうれしい」と語る一方、「大会新記録を達成できなかったので来年頑張りたい」と意気込みを見せました。渡辺さんは今回が初参加で、「最後の10キロはきつかったけれど、仮装している人が走っていたので楽しかった」と笑顔で振り返りました。
関所・坂本宿コースの結果
峠麓までの関所・坂本宿コース(20.15キロ)では、男子は前橋市の広木大地さん(32)が5連覇を達成しました。広木さんはだるまの面を付けて初めて仮装し、「声援を受けて楽しく走れた。沿道と一体となって楽しめるのが魅力。来年はもっと大胆な仮装で連覇を狙います」と声を弾ませました。
女子は安中市のマスコットキャラクター「こうめちゃん」に扮した同市の中野安里沙さん(36)が2連覇を飾り、「応援をもらって楽しく走り切れた。来年は違う仮装で出場したい」とほほ笑みました。
仮装部門の見どころ
米国映画「プレデター」の異星人に扮した明和町の天野寛之さん(51)は、「沿道の人が喜んでくれたのがうれしい。楽しく走れました」と話しました。天野さんは3Dプリンターを使って自作し、モーターで口が開くなどリアルな演出で、関所・坂本宿コースの仮装部門最高賞である仮装大賞に輝きました。
安中市の名物弁当「峠の釜めし」にちなんで、人気アニメ「それいけ!アンパンマン」のキャラクター「かまめしどん」の侍姿も登場しました。仮装した岩手県奥州市の千田健さん(73)は、「ここは仮装ランナーの聖地。できる限り続けたい」と力を込めました。
安中市の鈴木沙代子さん(46)は友人と5人で絵本「はらぺこあおむし」をテーマに仮装。昨年の絵本「パンどろぼう」に続き、同コースの仮装審査で2年連続で団体賞を獲得しました。「子どもに人気のキャラクターを心がけた。目標は大賞です」と意気込みました。
武将姿で出場を続ける富岡市の吉田憲彦さん(79)と長男の里仁さん(44)は、今年は伊達政宗と加藤清正に扮しました。憲彦さんは残念ながら完走は果たせませんでしたが、「今年は練習不足だったが、来年また挑戦したい」と語りました。常連組では高崎市職員グループ「かご屋研究会」が、ミラノ・コルティナ冬季五輪フィギュアスケートペアで活躍した「りくりゅう」ペアの写真を乗せたかごを担いで力走しました。
主な入賞者
峠コース
- 男子:1位 植村勇太(富岡市)、2位 川島隆雅(栃木県上三川町)、3位 神戸颯(藤岡市)
- 女子:1位 渡辺あすか(川場村)、2位 渡辺ゆかり(同)、3位 新沢麻耶子(高崎市)
- 仮装:仮装大賞 吉田俊之(玉村町)、特別大賞 根岸茂康(栃木県足利市)、特別賞 日部貴博(高崎市)、日部聡朗(安中市)、黒沢伸明(藤岡市)
関所・坂本宿コース
- 男子:1位 広木大地(前橋市)、2位 若松貴秀(甘楽町)、3位 高村一樹(新潟県南魚沼市)
- 女子:1位 中野安里沙(安中市)、2位 佐俣久美子(富岡市)、3位 酒井結子(千葉県市川市)
- 仮装:仮装大賞 天野寛之(明和町)、団体賞 赤岩保明(高崎市)、鈴木沙代子(安中市)、金子美紀(高崎市)、特別大賞(一般部門) 山中豊(安中市)、丸山翔永(同)、高井麻里(岐阜市)、同賞(侍部門) 千田健(岩手県奥州市)、吉田憲彦(富岡市)、中田喜之(安中市)、特別賞(一般部門) 石野雅裕(安中市)、青木洋子(甘楽町)、山中智宏(高崎市)、同賞(侍部門) 吉田里仁(富岡市)、古立正幸(安中市)、斎川雄弘(高崎市)、堀直博(岐阜市)、和田信政(京都府京丹後市)



