JR6社の大型観光企画「ふくしまデスティネーションキャンペーン」が開幕、震災15年の節目に観光客誘致を強化
JR6社が主導する大型観光企画「ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)」が本日、「しあわせの風ふくしま」をキャッチコピーに開幕しました。JRグループと各市町村、観光関係団体が協力し、300を超える特別企画を展開することで、福島県への観光客誘致を積極的に推進しています。
震災から15年の節目、県外に現在の姿を発信
今年は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から15年という節目の年です。福島県は、前回2015年のふくしまDCから11年を経て、このキャンペーンを県外の多くの人々に改めて本県の現在の姿を見てもらう絶好の機会と捉えています。期間中の観光客数目標は1600万人に設定されており、大きな期待が寄せられています。
人気ゲームのキャラクターが福島県を訪れるJRのポスターが交流サイトで大きな話題を集めるなど、DCの訴求力は非常に高いです。この注目度の高まりを最大限に活用し、豊かな自然や日本酒を含めた伝統的な食文化など、福島県ならではの体験を提供することで、繰り返し訪れたいと感じるファンを増やしていくことが重要です。
事前企画で経済波及効果300億円超、観光振興の裾野広がる
昨年4月から6月にかけて実施された事前企画「プレDC」では、1516万人が福島県を訪れ、県の推計によると300億円を超える経済波及効果があったと報告されています。観光の振興は、宿泊業や飲食業に加えて、農業など関連する産業の売り上げ増加をもたらすなど、波及効果の裾野が広いとされています。DCをきっかけに観光客数上昇の流れを作り、福島県の活力向上につなげることが極めて重要です。
宿泊客増加を目指し、特別企画や割引を展開
経済波及効果の拡大には、1人当たりの消費額が大きい宿泊客を増やしていく必要があります。DC期間中は、郡山市の早朝ブルーベリー狩り体験や、磐梯町の史跡慧日寺跡金堂の夜間ライトアップなど、宿泊の動機付けを狙いとした企画が数多く展開されます。
さらに、福島県はサクラなどの見頃が過ぎる5月中旬からの旅行を対象に、宿泊費を助成する「また来て。」割を実施して、期間後半の宿泊者数の底上げを図っています。観光関係団体などは、これらの企画を最大限に活用し、宿泊への誘導を強化することが求められています。
復興祈念公園開園やスタンプラリーで地域活性化
今月25日には、双葉町と浪江町をまたいだ福島県復興祈念公園が開園します。東日本大震災・原子力災害伝承館や請戸小学校などの震災遺構がある双葉郡、漁業の復興で新鮮な海産物を味わえるようになった相馬地方やいわき地方は、県外の人々にぜひ見てほしい場所です。
DCに合わせて、県などで構成される実行委員会は、花どころや野口英世をはじめとする先人の歩みをたどる記念館などを巡る複数のスタンプラリーを展開しています。地元の私たちも、さまざまな企画を楽しみながら、県内を巡ることで地域活性化に貢献したいものです。



