広島県世羅町は、同町京丸にある観光温浴施設「せら香遊(こうゆう)ランド」について、光熱費の高騰による不採算を理由に、今年度末で営業を休止する方針を固めた。町は7月から8月にかけて、施設の利活用に関する民間事業者からの提案を募集し、応募がなければ廃止も視野に入れて検討する。
施設の概要と現状
「せら香遊ランド」は1992年に町が開設した施設で、天然温泉の浴場や10部屋を備えた宿泊棟、テニスコートなどを有する。現在は町外の事業者が指定管理者として運営を委託されている。
温泉は観光客や町民を中心に、月間1600~1800人程度が利用している。しかし、冷泉であるためボイラーなどで加熱して供給しており、光熱費の高騰により2021~23年度で累計2000万円超の赤字を計上した。
財政負担の増大
町は2024~26年度、年間の指定管理料を従来の倍以上の1400万円に増額したが、収支は改善せず、指定管理者は撤退の意向を示したという。
町商工観光課は「需要はあるが財政負担が大きく、やむを得ない判断。事業者から良い提案があるのを待ちたい」とコメントしている。



