天王寺動物園で8年ぶりゾウ公開 マレーシアから3頭のアジアゾウが新エリアでお披露目
天王寺動物園で8年ぶりゾウ公開 マレーシアから3頭が新エリアで

天王寺動物園で8年ぶりにゾウ公開 マレーシアから3頭のアジアゾウが新エリアでお披露目

大阪市の天王寺動物園において、2026年4月21日、マレーシアから迎えたアジアゾウ3頭の一般公開が開始されました。同園でのゾウの展示は、2018年に雌のラニー博子が死亡して以来、実に8年ぶりのこととなります。この歴史的な再開を記念して、獣舎を大幅に改修し、新たな展示エリアが設けられました。

3頭のアジアゾウが悠々と登場 来園者から歓喜の声

公開初日、雄の「クラッ」(推定20歳、体重2.5トン)と、雌の「ダラ」(同14歳、2.1トン)、「アモイ」(同9歳、1.2トン)の計3頭が、新設されたエリアに悠々と歩いて登場しました。集まった多くの来園者からは、「やっと会えた」と喜びの声が上がり、長い待ち時間を経ての再会に感動が広がりました。

3頭は早速、干し草や竹を夢中で頬張り、新設されたプールでは水遊びを楽しむ姿が見られました。その愛らしい仕草に、子どもたちを中心に笑顔が絶えませんでした。

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総工費約45億円の大規模改修 動物福祉に配慮した環境を実現

天王寺動物園は、今回のゾウ展示再開に向けて、総工費約45億円を投じて環境整備を進めてきました。特に注目されるのは、動物福祉に重点を置いた設計です。

具体的な取り組みとして、以下のような工夫が施されています:

  • 準間接飼育の導入:ゾウのストレス緩和と飼育員の安全確保のため、適切な距離を保つ飼育方法を採用。
  • 砂敷きの床面:コンクリートではなく砂を敷き詰めることで、ゾウの足への負担を軽減。
  • 探餌環境の充実:穴の開いた壁の裏側に食べ物を隠すなど、自然な行動を促す仕掛けを設置。
  • 観察エリアの拡充:砂遊びや水遊びの様子を間近で見学できるスペースを確保。

向井猛園長「圧倒的な大きさを誇るゾウの生態を見て」

テープカットでお披露目を祝った向井猛園長は、記者団に対し次のように語りました。「長い準備期間を経て、ようやくゾウたちをお迎えすることができました。圧倒的な大きさを誇るゾウの生態を、ぜひ多くの方にご覧いただきたいです。新たな環境で、彼らがのびのびと過ごせるよう、今後も飼育に努めてまいります。」

天王寺動物園では、2018年のラニー博子の死後、ゾウの飼育再開に向けて国内外の専門家と連携し、最新の動物飼育基準に基づいた施設設計を進めてきました。今回の公開は、単なる展示再開ではなく、現代的な動物園の在り方を体現する試みとしても評価されています。

園側では、今後も定期的にゾウの健康状態をモニタリングし、来園者に向けた教育プログラムの充実も図っていく方針です。週末を中心に、多くの家族連れの来園が見込まれており、地域の新たな観光スポットとしての期待も高まっています。

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