宿泊税導入自治体が一気に倍増、4月1日から新たに20自治体で課税開始
ホテルや旅館に宿泊する旅行者に対して課される宿泊税が、4月1日から北海道や道内15市町村、広島県など計20の自治体で新たに導入されることになりました。これまで全国で導入済みだったのは19自治体のみでしたが、今回の導入により一気に倍増する形となります。
観光振興とオーバーツーリズム対策を目的に
各自治体が宿泊税を導入する背景には、観光振興策の財源確保や、訪日外国人客の急増に伴うオーバーツーリズム(観光公害)への対策があります。宿泊税は条例に基づいて使い道をあらかじめ定める法定外目的税であり、観光客の受け入れ施設の整備や環境保全などに充てられる予定です。
北海道では二重課税の仕組み、自治体ごとに異なる税率
北海道では、ホテルや旅館などの宿泊施設を利用する旅行者から、宿泊料金に応じて1人1泊あたり100円から500円を徴収します。これに加えて、札幌市や函館市など道内15市町村も独自の宿泊税を設定しており、北海道の税と合わせて課税される二重の仕組みとなります。
道内自治体の税率は地域によって異なり、北見市や帯広市では定額200円、函館市では宿泊額に応じて100円から2,000円と幅広い設定となっています。特に函館市は市街地の夜景など観光資源が豊富なことから、高額宿泊者への課税を強化する方針です。
北海道以外の導入自治体とその税率
北海道以外で新たに宿泊税を導入する自治体は以下の通りです。
- 神奈川県湯河原町:1人1泊あたり300円から500円
- 岐阜市:1泊あたり200円
- 三重県鳥羽市:1泊あたり200円
- 広島県:1人1泊6,000円以上の宿泊に対して200円
これらの自治体では、比較的シンプルな定額制を採用するケースが目立ちますが、広島県のように一定額以上の宿泊に限定して課税する工夫も見られます。
全国的な広がりを見せる宿泊税、今後の動向に注目
今回の一斉導入により、宿泊税を課す自治体は全国で39に拡大します。観光地として人気の高い地域を中心に、持続可能な観光産業の構築を目指す動きが加速しており、税収を活用した具体的な施策の実施が期待されます。今後も他の自治体が追随する可能性が高く、旅行者にとっては宿泊コストの変化に注意が必要です。



