徳島県美波町の由岐漁協で6月10日、アワビやトコブシなどの貝類漁が本格的に始まった。当初は6月1日に解禁される予定だったが、台風の影響による海況不良のため、延期となっていた。
待ち望んだ漁の開始
この日は午前10時、漁の開始を待ち望んでいた同漁協の海士(あまし)約40人が一斉に出漁した。彼らは沖合の磯へと向かい、岩場にしっかりと張り付いたアワビをはがすための専用の金具を手に、クロアワビやメガイアワビなどを採取した。
初日の水揚げ状況
午後1時頃になると、漁師たちが港に戻り、持参した網袋から次々と獲れた貝を取り出した。待ち構えていた漁協の職員たちは、それらを分類し、計量する作業に追われた。初日の水揚げ量は、トコブシが約80キロ、サザエが約50キロ、アワビが約50キロとなった。
漁師の談話
津田武志・海士会長(47)は、「波も穏やかで、海中の状況もよく見えたが、磯焼けの影響などで海藻が少なく、アワビは昨年の半分ぐらいしか取れなかった」と話し、海洋環境の変化による影響を指摘した。
この漁は9月12日まで行われる予定で、関係者は今後の水揚げに期待を寄せている。



