宮崎市橘通西3のアートセンタービル1階にある「太陽の広場」に、誰でも自由に演奏できる「ストリートピアノ」の2代目が5月に設置された。この広場には2013年からピアノが置かれていたが、経年による傷みが進行したため、13年ぶりに更新された。関係者は、引き続き地域の交流の場としてにぎわいを生み出すことを期待している。
ストリートピアノの歴史と目的
太陽の広場は、宮崎市中心部の目抜き通り「橘通り」沿いに位置する。地域の商店街関係者らで構成される「宮崎ストリートピアノ・プロジェクト実行委員会」が、にぎわい創出を目的として2013年9月に初代のストリートピアノを設置した。このピアノは、当時すでにストリートピアノがあった鹿児島市に住む人物から寄贈されたものだった。
利用状況と交流の創出
ストリートピアノは日中から夜まで誰でも自由に演奏でき、親子連れ、学生、高齢者などが思い思いの曲を奏でてきた。演奏を聴きに立ち止まる通行人も多く、演奏者と聴衆の間で自然な交流が生まれていたという。このような交流が広場の魅力の一つとなっていた。
2代目への更新と寄贈の経緯
設置から10年以上が経過し、ピアノの傷みが進んだため、実行委員会は更新を検討。その際、近隣の商店街関係者の知人である岩崎みち子さん(69歳、宮崎市在住)が自宅で保管していたピアノを寄贈することになった。このピアノは、1989年に岩崎さんの子ども用として購入されたものだった。
デザインと除幕式
ストリートピアノとして設置されるにあたり、宮崎日大高校美術部の生徒たちが外装に画家シャガールの絵をイメージしたカラフルなデザイン画を制作。5月17日には2代目のお披露目となる除幕式が行われ、県ジャズ協会のメンバーらによる演奏が披露された。
地域の反響と今後の期待
除幕式に立ち会った広場近くのホテル「メリージュ」の従業員、谷幸恵さん(51歳)は、「昼休みに誰かが演奏していると、通行人が集まって聴いているのをよく見かけました。心の癒やしになります」と笑顔で語った。実行委員長で、同ビルに入るみやざきアートセンターの工藤悦朗マネージャー(66歳)は、「これまで通り、にぎわいを創出する憩いの場になってほしい」と期待を寄せた。
利用時間と県内の設置状況
ストリートピアノは午前10時から午後9時まで利用可能。実行委員会によると、県内には太陽の広場のほか、都城市のBTVケーブルテレビ本社前や高鍋町のJR高鍋駅などにもストリートピアノが設置されている。



