浅草で講談教室開講 田辺鶴遊さんが魅力伝える 一生楽しめる趣味に
浅草で講談教室開講 田辺鶴遊さんが魅力伝える

浅草に新たな講談の拠点 田辺鶴遊さんが教室開講

東京都台東区浅草でこの3月から、講談師の田辺鶴遊(かくゆう)さん(47)による月1回の講談教室が始まった。鶴遊さんは「多くの人に、より深く講談の魅力を伝えたい」と意気込みを語る。今月15日には開講記念の講談会が開催され、生徒たちが稽古の成果を披露する場面も見られた。

講談師としての歩みと教室開設の背景

鶴遊さんは8歳で故田辺一鶴(いっかく)さんに師事し、2002年に講談協会に入会。36歳で真打ちに昇進した実力派だ。古典に加え、取材を重ねて新作した幕末から昭和期の人物伝を得意としている。

「講談を見るだけではなく、自ら演じることで楽しさや奥深さを実感してほしい」という思いから、十数年前から静岡市と文京区で講談教室を開催してきた。文京教室は立地面などの理由で2月に閉鎖することになったため、新たに自身の修業の地であり芸能の中心地である浅草での開講を決断した。

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教室の内容と生徒たちの活躍

教室は毎月第3水曜日の午後1時から、台東区浅草1丁目の大黒家別館ホールで開催されている。発声をはじめとする基礎から丁寧に指導し、新作講談の台本作りも教えるという充実した内容だ。定期的な発表会も計画されている。

15日の講談会では、鶴遊さんが来場した約40人の客を前に講談の基本を軽妙に解説し、会場には笑いが広がった。その後、文京教室から引き継いだ生徒2人が登壇。講談歴5年半の足立区在住の田中善二郎さん(71)は人情物の一席を口演し、「大きな声ではっきりと語ることに充実感がある」と手応えを語った。

1年半前から習い始めた同区の上岡覚さん(70)は、基礎演目「三方(みかた)ケ原軍記」を披露。「お客さんを前に普段より力が入ったが、楽しかった」と笑顔を見せた。

講談がもたらす豊かな人生

鶴遊さんは講談の効用についてこう語る。「話術や度胸に加えて呼吸法も身に付き、長生きにつながります。演芸や歴史好きの方々との交流も広がるし、一生楽しめる趣味にしてほしい」

教室は1回3千円で、入会料や年会費はない。問い合わせはみのるプロ(電話090-1463-0682、メールtakarai19781117@gmail.com)まで。浅草の地で、伝統芸能である講談の新たな魅力が発信され続けている。

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