伊勢神宮で式年遷宮に向けた「お木曳」始まる 市民3000人が五十鈴川を役木曳く
伊勢神宮「お木曳」始まる 市民3000人が五十鈴川を役木曳く (12.04.2026)

伊勢神宮で式年遷宮に向けた伝統行事「お木曳」が開幕

2033年に予定される伊勢神宮の式年遷宮に向けた市民参加の民俗行事「お木曳(きひき)」の幕開けとなる「御木曳初(ぞめ)式」が、4月12日に三重県伊勢市で2日間の日程で始まりました。この行事は、20年に一度行われる神宮の社殿の建て替えに先立ち、重要な用材を運び込む伝統的な儀式として知られています。

初日は「川曳」で市民3000人が五十鈴川を進む

初日には、神域を流れる五十鈴川をさかのぼる「川曳(かわびき)」が実施されました。市民ら約3千人が参加し、社殿の重要な部分に使われる用材である役木を、伊勢神宮の内宮まで運び込みました。参加者たちは法被姿で、長さ約6メートル、直径40センチの役木を木ぞりに載せ、約1.3キロ先の神域まで綱を引いて曳きました。

「エンヤー」という力強いかけ声や、木やりと呼ばれる伝統的な歌声に合わせて、深い場所では腰まで水につかりながら、一歩一歩慎重に進みました。この光景は、神聖な雰囲気の中にも、地域の人々の熱意と結束力を感じさせるものでした。

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役木は内宮や別宮に納められる

この日、計13本の用材が内宮の五丈殿や、市内外の別宮に納められました。これらの役木は、式年遷宮で新たに建てられる社殿の屋根や柱など、重要な部分に使用される予定です。市民たちの手によって運ばれた木材は、神事の一環として丁重に扱われ、神宮の歴史と伝統を次代へとつなぐ役割を果たします。

2日目は「陸曳」で外宮へ運搬

13日には、用材を奉曳車に載せて陸路で外宮(げくう)まで運ぶ「陸曳(おかびき)」が行われる予定です。これにより、お木曳行事は川と陸の両方での運搬を完了し、式年遷宮への準備がさらに進むことになります。この行事は、地域社会の協力と信仰心を象徴するもので、多くの観光客やメディアの注目を集めています。

伊勢神宮の式年遷宮は、1300年以上の歴史を持つ日本の重要な文化遺産であり、お木曳はその一環として、市民の参加を通じて伝統を継承する貴重な機会となっています。今回の行事は、2033年の本番に向けて、着実に準備が進んでいることを示すものです。

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