徳島県が阿波人形浄瑠璃の多言語解説サイトを導入、訪日客の文化理解促進へ
阿波人形浄瑠璃の多言語サイト、訪日客向けに徳島県が導入

徳島県が阿波人形浄瑠璃の多言語解説サイトを導入、訪日客の文化理解促進へ

徳島県は、訪日外国人客に阿波人形浄瑠璃への理解を深めてもらうため、今月から県立阿波十郎兵衛屋敷において、上演演目や展示物を5か国語で解説するウェブサイトサービスを開始しました。対応言語は、英語、フランス語、韓国語、中国語(繁体字・簡体字)、日本語です。施設内の展示パネルやチラシに掲載された二次元コードをスマートフォンで読み込むことで、簡単にアクセスでき、外国人観光客からも高い評価を得ています。

多言語サイトの詳細と利用方法

二次元コードから誘導されるウェブサイトでは、希望する言語を選択できます。サイトは施設のエリアごとに構成されており、以下のような内容が提供されています。

  • 観覧場: 定期公演の演目「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」のあらすじや床本(台本)が翻訳されており、物語と並行しながら解説を読むことで理解を深められます。
  • 展示室: 人形や遣い手、作り手を解説しており、人形師の技術や歴史、一体の人形を三人で操る手法などを実際の展示に沿って紹介しています。
  • 屋外: 国登録有形文化財(建造物)である「旧西野家住宅」の長屋門や辰巳座敷について詳しく説明しています。

外国人観光客の反響と利用状況

ウェブサイトを利用したフランス人のコスチュームデザイナー、アメデオ・オードさん(56歳)は、「母国語訳で阿波人形浄瑠璃の奥深い歴史の一端を知ることができました。海外からの観光客にとってありがたいサービスです」と評価しています。2025年度の外国人来館者は1906人で、コロナ禍前の2019年度(889人)から2倍強に増加。国別・地域別では、米国(280人)、フランス(225人)、台湾(150人)、ドイツ(106人)、韓国(75人)、中国(同)と続き、客層は欧米からアジアまで幅広く広がっています。

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背景と今後の展望

これまで、外国人から母国語での解説を希望する声が寄せられていましたが、スタッフだけでの対応が困難でした。このため、徳島県は観光庁と文化庁の補助事業を活用して解説サイトの作成を進めてきました。佐藤憲治館長は、「人口減少により、阿波人形浄瑠璃の担い手も減少しています。訪日外国人客の理解が進み、徳島の文化を支えようという機運が醸成されればうれしいです」と期待を寄せています。この取り組みは、伝統文化の継承と国際的な発信を両立させる重要な一歩となっています。

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