松本城天守、令和の大修理へ 国宝、耐震性向上を目指す
松本城天守、令和の大修理へ 国宝、耐震性向上

長野県松本市は6日、国宝・松本城の天守について、令和の時代における大規模な保存修理工事を実施する方針を明らかにした。耐震性の向上を主な目的とし、2027年度から約10年間かけて行われる見通しだ。修理期間中は観覧方法に制限が設けられる可能性がある。

修理の背景と目的

松本城は現存する五重六階の天守としては日本最古のものとされ、国宝に指定されている。しかし、築城から400年以上が経過し、地震に対する脆弱性が指摘されていた。今回の大修理では、天守の耐震性能を現代の基準に引き上げるとともに、経年劣化した部材の補修や更新も行う。

工事の概要

修理は2027年度に着手し、2036年度までの完了を予定。総事業費は未定だが、数十億円規模になると見込まれている。工事中は天守内部の公開を休止したり、周辺の立ち入りを制限するなどの措置が検討されている。

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  • 耐震補強:壁や柱に補強材を追加
  • 部材交換:腐朽した木材を新しいものに交換
  • 屋根葺き替え:瓦の一部を交換

観光への影響

松本城は年間約70万人が訪れる人気観光スポット。修理期間中は天守への登閣が制限される可能性があり、観光客の減少が懸念される。市は代替となる展示やイベントを計画している。

専門家の見解

文化財保護の専門家は「松本城の価値を未来に伝えるためには必要な措置。最新技術を活用し、文化財としての価値を損なわない修理が求められる」と述べている。

松本城の大修理は、2019年に完了した姫路城の平成の大修理に続く、国宝城郭の大規模修理事例となる。

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