世界最古級の天文図、キトラ古墳の国宝壁画が5月23日から一般公開へ
キトラ古墳の国宝天文図、5月23日から公開 (20.04.2026)

世界最古級の天文図が一般公開へ キトラ古墳の国宝壁画

文化庁は4月20日、奈良県明日香村にあるキトラ古墳(特別史跡、7世紀末~8世紀初め築造)に描かれた国宝壁画「天文図」を、5月23日から村内で一般公開すると正式に発表しました。この天文図は、現存する世界最古の本格的な中国式星図として極めて高い歴史的価値を持っています。

飛鳥・藤原の宮都の構成資産

キトラ古墳の極彩色壁画は、県や村などが今年夏の世界遺産登録を目指す「飛鳥・藤原の宮都」の重要な構成資産の一つに位置付けられています。壁画の劣化進行が確認されたため、すべての壁画は石室から丁寧にはぎ取られ、村内の仮設施設で慎重な修理作業が実施されてきました。

現在、これらの貴重な文化財は村内の「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」で適切に保存・管理されています。今回公開される天文図は、古墳内の埋葬施設である石室の天井部分に描かれていたもので、円形の星図として表現されています。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

350個以上の金箔で表現された星座

天文図の特徴は、350個以上の金箔を朱色の線で繋ぎ合わせ、74個以上の中国式星座を表現している点にあります。これまでの学術研究によれば、この星図は古代中国王朝が都を置いた「中原」と呼ばれる黄河中流域で観測された原図に基づいて描かれた可能性が高いことが明らかになっています。

「現存する世界最古級の本格的中国式星図として、天文学史だけでなく東アジア文化交流史を考える上でも極めて重要な資料です」と専門家は評価しています。

公開期間と申し込み方法

天文図の公開期間は5月23日から6月21日までとなりますが、6月3日と17日は閉室日となるため注意が必要です。見学は無料ですが、事前申し込みが必須となっています。

申し込み受付は4月21日午前10時から26日まで、文化庁のホームページ内にある事務局のページから行うことができます。また、往復はがき(当日消印有効)による申し込みも可能です。問い合わせは事務局(06・6281・3060)まで。

関連イベントも開催

「四神の館」では5月23日から31日にかけて、プラネタリウム「春の星空と中国星座」も同時開催されます。上映時間は約15分で、9時45分から16時15分の間で繰り返し上映が行われる予定です。

キトラ古墳壁画は、その保存状態の良さと芸術的完成度の高さから、日本の古代文化を理解する上で欠かせない文化財として広く認識されています。今回の一般公開は、こうした貴重な文化遺産に直接触れることができる貴重な機会となるでしょう。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ