札幌市南区に住む菅谷勇樹さん(37)の実家のリビングには、全長2メートルを超える大きなヤシの木がそびえ立っています。このヤシの木が家族のもとにやって来たのは、およそ20年前のことでした。
300円の小さなテーブルヤシから始まった物語
当時、菅谷さんの母がたった300円で購入したのは、大きさがわずか10センチ程度の小さなテーブルヤシでした。それを両親が愛情を込めて熱心に育て続けた結果、今では家族の誰よりも大きな存在へと成長を遂げたのです。
天井に届くまでの驚異的な成長
「実家へ帰るたび、ついこのヤシの木に目がいってしまいます」と菅谷さんは語ります。母も「こんなに大きくなるとは思っていなかった」と驚きを隠せない様子です。現在ではヤシの葉が部屋の天井にまで到達してしまい、これ以上物理的に伸びることはできません。
それでも、このヤシの木はまるで衰えることを知らないかのように、まだまだ成長したいと訴えているように見えるといいます。青々と茂る葉は生命力に満ちあふれ、見る者に静かな感動を与えてくれます。
家族の一員としての存在感
観葉植物には癒やし効果があると言われますが、このヤシの木も例外ではありません。その青々とした葉を見ていると、自然と気分が落ち着いてくるのだそうです。家族が食事をしているとき、テレビを見ているとき、会話をしているとき、ヤシの木はいつもそっとその様子を見守っていました。
「まるで家族の一員のように思えて、最近では親近感を覚えるようになってきました」と菅谷さんは感慨深げに話します。20年という歳月を共に過ごす中で、単なる観葉植物を超えた特別な存在へと変化していったのです。
成長の秘密と人生への思い
菅谷さんはこのヤシの木について、「植物でも人間でも、育て方次第で成長の仕方は大きく変わります。すぐに枯れてしまうこともあれば、このヤシの木のように生命力あふれる姿をずっと保ち続けることもあるのです」と語ります。
そして最後に、「私もこのヤシの木に負けないように、これからも成長し続けたいと思います」と力強く結びました。小さなテーブルヤシが天井に届くまで成長した20年の物語は、単なる植物の成長記録を超え、家族の歴史と人生の教訓を静かに伝えています。