侍ジャパン、ベネズエラとの準々決勝へ 鈴木誠也がチームの結束力に自信
野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の日本代表「侍ジャパン」は、3月14日(日本時間15日)に米フロリダ州マイアミでベネズエラとの準々決勝を迎える。チームの打線を支えるキーマンの一人、鈴木誠也選手(31)は、日本の「一致団結力」が他国にはない強みであると強調し、チームワークへの確かな自信を示している。
大谷翔平選手との良好な関係がチームの雰囲気を醸成
大会直前の強化試合でのヒーローインタビューにおいて、鈴木選手は興味深いエピソードを披露した。当初、チームメイトたちは世界的スーパースターである大谷翔平選手(31)に対して緊張し、なかなか話しかけられなかったという。そこで鈴木選手は「同じ人間なんだよ」と後輩たちに声をかけ、チーム内の雰囲気を和らげる役割を果たした。同学年である大谷選手とは気兼ねなく冗談を言い合える仲であり、この関係性がチーム全体の結束を高める一助となっている。
高校恩師・市原監督が語る鈴木誠也の成長と役割
鈴木選手の母校である東京・二松学舎大付属高校の市原勝人監督(61)は、教え子の現在の姿を次のように分析する。「(チームと大谷選手を)つなぐ役割なんだという自覚があるように見える。誠也はチームを円滑に回す大事なポジションにいる」と述べ、鈴木選手がチーム内で重要な潤滑油として機能していると評価した。
高校時代の鈴木選手は、抜群の実力を持ちながらも、本塁打を打ちたいという強い欲求から打撃フォームが乱れるなど、精神面での脆さがあったという。当時、主将を務めていなかったことについて、市原監督は「チームをまとめさせることよりも、結果を出させることを選んだ」と振り返る。
プロでの飛躍とWBCへの意気込み
プロ入り後、広島東洋カープでは球界屈指の右打者として信頼を集め、2021年には野手の主将を任された。同年オフに米大リーグ・シカゴ・カブスへ移籍し、4年目となる昨シーズンにはキャリアハイとなる32本塁打、103打点を記録。心身ともに充実した状態で今大会に臨んでいる。
市原監督は「日本を勝たせるために、自分の役割を考えているんじゃないか。勝負を決めるような、記憶に残るような一打を打ってほしい」とエールを送る。前回大会では故障のため出場を辞退した悔しさを胸に、鈴木選手は仲間とともに世界一を目指して突き進む決意だ。
12日に準々決勝会場で打撃練習を行った鈴木選手は、「ここまでも厳しい試合を何とか勝ってきた。粘り強く最後までやれるのは(日本の)強み」と改めてチームワークの重要性を語った。侍ジャパンの結束力が、ベネズエラとの一戦でどのように発揮されるか、注目が集まっている。



