棋聖戦第5局、仙台で激突 一力遼棋聖と芝野虎丸十段が2勝2敗の天王山
囲碁界の最高位を争う第50期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・サントリーホールディングス)の第5局が、3月11日午前9時、仙台市の「青葉山公園 仙臺緑彩館」で開始されました。この一戦は、5連覇を目指す一力遼棋聖(28)と、初の棋聖戴冠を狙う芝野虎丸十段(26)によるシリーズの天王山。これまでの戦績は2勝2敗で、勝負の行方が大きく左右される重要な対局となっています。
序盤から激しい駆け引きが展開
立会人の張栩九段の合図で対局が始まると、先番を引いた芝野十段が右上隅の星に第一着を打ちました。序盤から右上隅で石がぶつかり合い、白の一力棋聖が実利を稼ぐ一方、黒の芝野十段が厚みを築く展開に。一力棋聖は白36で右辺に踏み込み、さらに白46で左辺でも仕掛けるなど、積極的な攻めを見せています。これに対し、芝野十段も黒47で応戦し、両者の駆け引きは激しさを増しています。
解説陣も注目する「得意な形」への持ち込み
解説を務める河野臨九段は、この対局について「お互いに得意な形に持ち込もうとしている」と分析。特に左上隅の決着がこの碁の骨格を決める鍵になると指摘し、今後の展開に注目が集まっています。持ち時間は各8時間で、午前10時30分の時点では、白の一力棋聖が0時間31分、黒の芝野十段が0時間53分を使用しています。
棋聖戦は囲碁界で最も権威あるタイトルの一つであり、今回の第50期は記念すべき節目の大会。一力棋聖は前人未到の5連覇を達成できるか、芝野十段は新たな棋聖として歴史に名を刻めるか、熱戦が続いています。会場の仙臺緑彩館では、多くの囲碁ファンが緊張感あふれる対局を見守り、棋譜の一手一手に注目が寄せられています。



