侍ジャパン準々決勝へ 投手陣に収穫も打線の不安残る WBC1次ラウンド総括
侍ジャパン準々決勝へ 投手陣収穫も打線不安残る

侍ジャパン、チェコ戦で投手陣が好調 打線には課題残す

2026年3月10日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドにおいて、日本代表「侍ジャパン」はチェコ代表を9対0で圧倒した。この勝利により、日本は確実に準々決勝への進出を決めた。しかし、この試合は単なる勝利以上の意味を持っていた。次なる山場となる準々決勝に向けて、チームの現状を確認する重要な一戦となったのである。

投手陣に明るい材料 高橋宏斗と宮城大弥が存在感

この試合で最も大きな収穫があったのは、間違いなく投手陣であった。先発を務めた高橋宏斗投手(中日)は、二塁を踏ませることなく、63球で4回3分の2を5奪三振、無失点という見事なピッチングを見せた。中盤には150キロ台の直球を投げ込み、持ち味のスプリットで高低差をつけることで、チェコ打線を翻弄した。

高橋投手は試合後、「直球で押して、持ち味のスプリットで打ち取るというのを(捕手の中村)悠平さんと相談して、それができてよかった」と振り返った。大リーグの打者に対して有効とされる落ちる球を意識した配球は、準々決勝以降を見据えた戦略とも評価できる。

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2番手として登板した宮城大弥投手(オリックス)も、イニング途中からの登板ながら、六回まで続投するなど安定感を示した。本来は先発投手であるが、1回3分の1を完璧に封じ、「回またぎ」が可能であることを証明した。これにより、左の救援型投手が不在という課題に対して、一定のメドが立ったと言える。

打線には依然として不安 主力選手の調子上がらず

一方で、野手陣には不安が残る結果となった。大リーグ組の村上宗隆選手(ホワイトソックス)は満塁本塁打を放ち、岡本和真選手(ブルージェイズ)も二塁打を記録した。いずれも今大会初の長打ではあったが、両者とも本来の力が発揮できているとは言い難い状況が続いている。

さらに、この試合前まで12打数無安打と不振が続いていた近藤健介選手(ソフトバンク)の状態も気がかりだ。この日は出場機会がなかったため、その調整状況は不透明なままである。

1次ラウンドを終えた時点で、好調の打者と不振の打者が明確に分かれてしまった。大谷翔平選手(ドジャース)や鈴木誠也選手(カブス)のような頼もしい存在はいるものの、村上、岡本、近藤の3選手がどこまで状態を向上させられるかが、今後の勝敗を左右する重要な要素となる。

準々決勝へ向けて 厳しい戦いが始まる

最初の山場となる準々決勝の相手は、ドミニカ共和国かベネズエラに絞られた。米国への移動を挟むため、時差調整も必要となるが、準備に充てられる時間は限られている。

井端弘和監督は「投手、野手含めて総力戦。出し惜しみしないように」とコメントし、ここからが本当の戦いであることを強調した。投手陣の好調を武器に、打線の課題を克服できるかが、侍ジャパンの命運を分けることになるだろう。

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