ソフトバンクは4日の中日戦に2対1で勝利し、連勝を今季最長の7に伸ばした。一回に栗原陵矢の2ランで先制すると、5投手の継投でリードを守り抜いた。中日は先発金丸が7回2失点と好投したが、打線の援護に恵まれず5連敗を喫した。
栗原、4番としての成長を示す一打
口では「4番の自覚はない」と語るが、打席ではすっかり主砲の風格だ。名古屋での3連戦、ソフトバンクが挙げた最初の得点は、3試合続けて4番栗原のバットから生まれた。この日は敵失が絡み、無安打でつかんだ一回の好機。金丸が初球に投じてきた内角低めの落ちる変化球を振り抜き、右翼席に飛び込む先制2ランとした。「しっかりと自分のスイングができた」と振り返る一打で、4番に座って25試合。重圧をはねのけて結果を出し続け、本塁打と打点でパ・リーグトップを快走中だ。
東京五輪金メダリストの葛藤
約3か月前、東京五輪で金メダルメンバーだった栗原は、名古屋の壮行試合を経てワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に挑んだ日本代表「侍ジャパン」の戦いを視聴者として見守っていた。「(WBCに)出たい思いはずっと持っている」と心の奥で悔しさを抱えながらも、世界のスターたちの打撃を見てさらなる成長へのヒントを探した。
不振だった開幕前に「自分はレギュラーじゃない」と語った危機感は今も忘れていない。「毎日、本当に必死。チームの勝ちにつながるようなことを、何か一つでもという思いでやっている」。新選手会長となった節目のシーズン。29歳の左打者が殻を破り、チームの新たな4番として右肩上がりの成長曲線を描き続けている。(財津翔)
小久保監督のコメント
ソフトバンクの小久保監督は「(投打が)かみ合って連勝できている。(絶好機を逃した直後に九回を三者凡退で締めた)杉山は大したもの。野球の流れが関係ないくらいの投球だった」と語った。



