中日は2連勝で今季初の2カード連続の勝ち越しを決め、5位に浮上した。2回に田中の適時打で先制し、5回には村松と細川の連打などで3点を追加。先発の大野雄大は7回を無失点に抑え、今季4勝目を挙げた。4月28日以来の登板となった松山が6セーブ目を記録。巨人は3連敗で、先発の田中将大は5回4失点で今季初黒星を喫した。
大野雄大、7回無失点でチームトップの4勝目
屈辱にまみれた日々からついに抜け出した中日。今季初の最下位脱出という事実をヒーローインタビューで知ったファンが沸き立つ。立役者は7回無失点でチームトップの4勝目を挙げた大野雄大。降り注ぐ歓声をお立ち台で気持ちよさそうに聞いていた。
巨人打線に粘られながらも抑え込んだ。4点リードの7回には「グダグダしてしまった」と自省する場面もあったが、この試合で初めて得点圏に走者を背負った。2死からダルベックに四球を与え、増田陸に二遊間を破られそうな内野安打を許す。続く岸田は得点圏打率が4割を超える強打者。8球粘られた末に、外角への128キロで右飛に打ち取った。捕手の石伊は「ここぞの時のコントロールが良い」と称賛した。
同学年のライバル・田中将大との投げ合い
1週間前の前回登板で節目の100勝を挙げたばかりの大野。101勝目を懸けたマウンドも特別な思いで上がった。投げ合ったのは沢村賞経験者同士の同学年、田中将大。「高校時代から世代のトップで、憧れの存在。意識しなくてもしてしまう」と仰ぎ見るライバルとは昨季、2度の対決で1勝1敗と星を分け合っていた。ともに今季4勝目をかけたゲームはロースコアの展開を思い描き、「最初からどんどん腕を振った」。相手打線に的を絞らせなかった。
投球以外でも、相手に隙を見せなかった。0-0の2回2死には、一走の増田陸をけん制でアウトに。1点リードの4回無死一塁では、佐々木のライナーを反応良く捕球し、併殺に仕留めた。
チームの安定感と信頼
前夜に2桁奪三振で勝ち投手となった柳の勢いを引き継ぐように、3戦連続の無失点投球。井上監督は「今年の大野はすごく安定感があって安心して見ていられる。どんどん引っ張っていってほしい」と信頼を寄せる。
5月に入ってチームは5勝2敗と白星を先行させ、負け越しは8まで減った。「シーズンは長い。一つずつ積み重ねられるように」と大野。昨季チーム最多の11勝を挙げた37歳の左腕が、今季も投手陣の中心で輝きを見せている。
井上一樹監督のコメント
(大野から杉浦への交代のタイミングは)4点差だったので、杉浦を途中からよりも頭で気持ちよく送り出そうかという決断をした。
(田中が先制の適時打や走塁妨害などキーマンになっていた)守備が目立つ選手だが、攻撃や走塁に対する意欲は誰にも負けない。そういう中で良いものが見られた。
(松山が久々の登板)松山で締めるというところに最終的にならないといけないチーム。どんどん調子を上げていってほしい。
(今季初の最下位脱出)まだ一つずつ目先の試合を戦うという形。あしたも試合があるので、締めていきたい。



