ドラゴンズ・ドラ1中西聖輝がプロ初登板で1回三者凡退「少し兆し見えた」と安堵
ドラ1中西聖輝がプロ初登板で三者凡退「兆し見えた」 (15.02.2026)

ドラゴンズ・ドラフト1位の中西聖輝がプロ初登板で三者凡退 キャンプ中の狂い修正し及第点

2026年2月15日、沖縄・北谷で行われた練習試合において、中日ドラゴンズのドラフト1位指名を受けた右腕・中西聖輝投手がプロとして初めての対外試合登板を果たした。8回からマウンドに上がった中西は、1回を三者凡退に抑える好投を見せ、プロ野球デビュー戦を無失点で飾った。

緊張の中でのストライク先行投球

アマチュア時代に数々の大舞台を経験してきた中西でも、この日は緊張に襲われたという。しかし、マウンドに立つとその腕は確かなものを示した。先頭打者を3球で遊撃ゴロに打ち取り、後続も中飛、遊撃直撃の打球を処理。小気味よいストライク先行の投球で、わずか8球でイニングを終えた。

登板後、中西は「ストライクが入った。合格とは言いたくないが、それなりに投げられた」と語り、安堵の表情を浮かべた。投じた8球のうち7球がストライクゾーンに入る高い精度が、その言葉を裏付けた。

キャンプ中の制球難を乗り越えて

この成功は、簡単なものではなかった。キャンプ第1クールでは直球の回転を気にするあまり、捕手の木下から「強いボールを投げてこい」と指摘される場面も。10日のシート打撃では先頭から四球が続き、12日のブルペン練習では制球が乱れ、いらだちを隠せない日々が続いていた。

「練習量が増え、フォームに少しずれがあった」と中西は振り返る。高校と大学で日本一を達成したルーキーには自然と注目が集まり、慣れないプロ環境が知らず知らずのうちに投球フォームを狂わせていたのだ。

周囲の助けで修正に成功

修正に向けて、中西はコーチや先輩投手、ブルペン捕手らに積極的に意見を求めた。「自分だけで修正できる知識量がなかった。いろんな人に手助けをもらった」と感謝の言葉を口にする。その結果、この日の登板ではストライクゾーンへの確かな投球が実現した。

ブルペンでの乱調を間近で見ていた井上監督も「ストライクが入らないとか、変化球が思うところにいかないこともなかった。本人もホッとしたのでは」と、中西の心境を思いやった。

「優勝請負人」の新たな一歩

アマチュア時代に「優勝請負人」と呼ばれた大器・中西聖輝。不慣れなプロ生活にもがきながらも、この初登板で一つの壁を乗り越えた。「直球に関しては少しシュートしたが、少し兆しが見えたかな」と語るその言葉には、今後への期待が込められている。プロ野球での新たな挑戦が、この日から本格的に始まった。