抑えていた自分を捨てて全力滑走 島川拓也がデュアルモーグルで4位入賞
2026年2月15日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのスキー男子デュアルモーグル準々決勝で、島川拓也選手が堂々の滑りを見せた。今季のワールドカップでは一度も表彰台に上がれず、昨年の世界選手権では11位に終わっていた島川選手が、この日は強豪選手たちを次々に破り、見事4位に入賞する快挙を成し遂げたのである。
強豪選手を次々に撃破した決勝トーナメント
2回戦では、今季ワールドカップランキング1位のジュリアン・ビール(カナダ)と対戦。相手のミスを冷静に見据えながら、自身は安定した滑りをまとめ、勝利を手中に収めた。続く準々決勝では、北京オリンピックのモーグル金メダリストであるバルテル・バルベリ(スウェーデン)と対戦。スピードでは先行を許したものの、ターンの完成度の高さで逆転勝利を果たした。
島川選手は3日前のモーグル種目では15位に終わっており、「スタート台に立った時に緊張してフワフワした気持ちだった」と振り返っている。その経験から、この日のデュアルモーグルでは明確な決意を持って臨んでいた。
「抑えている自分を捨てて」という決意
「抑えている自分を捨てて、全力を出し切る」というのが島川選手のこの日のテーマだった。昨夏からは、北海道の自宅近くで自転車を使った坂道トレーニングを徹底的に行い、心肺機能を強化。特に連戦を強いられるデュアル種目を意識した練習を積み重ねてきた。
準決勝と3位決定戦では敗れたものの、世界の強豪選手たちを驚かせる4位という結果は、島川選手の努力と決断が実を結んだ証と言える。この活躍は、今季のワールドカップで表彰台に上がれなかった選手が、オリンピックの大舞台で最高のパフォーマンスを発揮した好例となった。
デュアルモーグル種目の特徴と島川選手の戦略
デュアルモーグルは、2人の選手が並行してコースを滑り、勝敗を競う種目である。島川選手はこの種目特有の連戦による体力消耗を想定し、昨夏から特別なトレーニングを実施していた。
- 自転車を使った坂道トレーニングで心肺機能を強化
- 連戦を想定した持久力向上への取り組み
- ターンの精度を高める技術練習
これらの準備が、ワールドカップランキング1位の選手やオリンピック金メダリストを破る原動力となった。島川選手の4位入賞は、日本スキー界に新たな希望をもたらす結果となったのである。