メキシコが南アフリカに快勝、W杯開幕戦で40年ぶりのスタジアム熱狂
メキシコ快勝、W杯開幕戦で40年ぶりの熱狂

アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国共同開催によるFIFAワールドカップ(W杯)が6月11日に開幕し、メキシコシティースタジアムで行われた開幕戦で地元メキシコが南アフリカを2-0で下した。サッカージャーナリストの石川聡氏が、40年前に「マラドーナ伝説」を目撃した同じスタジアムから熱気を伝える。

試合展開と注目選手

先制点は試合開始わずか9分。南アフリカのパスミスを逃さず、FWフリアン・キニョーネスが蹴り込んだ。南アフリカはパスミスが目立ち、欧州トップリーグでプレーする選手が少ない緩さが出た可能性がある。

メキシコのハビエル・アギーレ監督(元日本代表監督)は「4-0になってもおかしくなかった」と厳しい姿勢を崩さず、67分にはエースのラウル・ヒメネスが追加点。キニョーネスも活躍し、66分には今大会最年少の17歳ヒルベルト・モラを投入する余裕を見せた。

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守備の要セサル・モンテスがアディショナルタイムに退場した点を除けば好材料が多いが、指揮官は「もっと改善が必要」と妥協しなかった。

歴史的快挙と悲願

地元メディアによると、メキシコは過去W杯で7度の開幕戦を戦い未勝利だった。前日会見で知ったアギーレ監督は「記録を破る」と公約し、見事に達成。W杯9大会連続18度目の出場で、最高成績は自国開催の1970年と86年のベスト8。日本と同様、ベスト4が悲願だ。

スタジアムの熱気と40年の時

石川氏は1986年大会以来40年ぶりにこのスタジアムを訪れた。86年はアルゼンチンが優勝し、準々決勝イングランド戦でマラドーナの「神の手」「5人抜き」が生まれた試合を記者席から見ていた。改修で収容人数は11万人から8万人に減ったが、熱量は変わらず、得点が決まるたびに記者席後方からビールやコーラが降り注ぎ、日本人記者は「もう得点しないで」と祈った。街中でも緑のユニフォームが目立つサッカー好きの国で、少なくとも今夜は歌い踊り幸せな時を過ごせるだろう。

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