堀島行真選手、ミラノ五輪で銀メダル獲得 小学校卒業文集の言葉「夢を持ち続けていれば…」胸に
堀島行真選手、ミラノ五輪銀メダル 卒業文集の言葉胸に

夢を現実に変えた銀メダル 堀島行真選手の挑戦

「夢を持ち続けていれば必ずかなう。諦めないで努力すれば報われる」――。この言葉は、ミラノ・コルティナオリンピックで銀メダルを獲得した堀島行真選手(28)が、小学校の卒業文集に記したものだ。2026年2月15日、フリースタイルスキー男子デュアルモーグル決勝で、彼はその言葉を胸に、日本男子モーグル界初の銀メダルをつかみ取った。

デュアルモーグル決勝 ライバルとの激戦

デュアルモーグルは今大会から採用された新種目で、2人の選手が並走してターンや空中技(エア)の完成度、タイムを競い合う。決勝の相手は、長年しのぎを削ってきたライバル、カナダのミカエル・キングズベリー選手(33)だった。キングズベリー選手は今回で五輪引退を表明しており、堀島選手にとって特別な対戦となった。

「楽しんで戦おう」。そう意気込んでスタートを切った堀島選手だが、雪面に足を取られてバランスを崩し、第2エアを飛ぶことができなかった。それでも、ゴールまで滑りきった後、彼は冷静な滑りを見せたライバルをたたえた。「キングズベリーの意地を見た。悔しいが、いい戦いができた」と語っている。

少年時代から続くスキーへの情熱

岐阜県池田町出身の堀島選手は、1歳の頃から両親に連れられてスキー場を訪れていた。小学4年生の時、遊びの一環で出場したモーグルの草大会で優勝。賞品としてもらったのが、三重県桑名市にあるウォータージャンプ場の「1か月券」だった。スキー板をつけたままジャンプしてプールに飛び込むこの施設は、オフシーズンのモーグル練習に最適で、「こんなに楽しいものはない」と通い詰めるようになった。

運命的な出会い 長田慎士さんとの絆

2009年、長野県白馬村のウォータージャンプ場で、堀島選手は長田慎士さん(41)と出会う。長田さんは、生まれつき心臓が悪く、難病「ファロー四徴症」を抱えながらも、フリースタイルスキー・ビッグエアの世界大会で優勝した選手だ。「日本人が勝つのは無理だ」と言われていた大会で世界王者となった長田さんは、フリースタイルスキー界を代表する存在だった。小学6年生の頃の堀島選手と長田さんの写真が残されており、この出会いが彼の競技人生に大きな影響を与えたことは間違いない。

銀メダル獲得の意義と未来への展望

堀島選手の銀メダルは、日本男子モーグル界にとって歴史的な快挙だ。小学校卒業文集に書いた言葉を胸に、少年時代から続けてきた努力が実を結んだ瞬間でもある。表彰式で銀メダルを掲げる彼の姿は、多くのファンに感動を与えた。今後も、夢を持ち続けることの大切さを、自身の活躍を通して伝えていくことだろう。