ミラノ五輪開催中に異例のサッカー名門対決、インテル対ユベントス戦が満員の熱狂
ミラノ五輪中に異例のサッカー名門対決、インテル対ユベントス戦

ミラノ五輪開催中に異例のサッカー名門対決、インテル対ユベントス戦が満員の熱狂

2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックの開会式からわずか8日後の2月14日、ミラノのサンシーロスタジアムで、サッカー・イタリア1部リーグの名門同士によるインテル・ミラノ対ユベントス戦が行われました。五輪開催期間中に、開催都市で五輪以外の主要スポーツイベントが実施されるのは極めて異例のことです。

「イタリア・ダービー」に約7万5000人の観客が熱狂

「イタリア・ダービー」と呼ばれるこの好カードを一目見ようと、約7万5000人収容のサンシーロスタジアムは満員となりました。試合は首位を走るインテルが3対2で熱戦を制し、会場は大きな盛り上がりを見せました。

これまで五輪開催地では、五輪スポンサーとの兼ね合いや警備のための人員確保の難しさなどから、主要スポーツの開催は控えられることが多かったとされています。例えば、2006年トリノ五輪開催時には、地元のユベントスがアウェー戦を連続で行ったという事例も報告されています。

組織委員会広報局長が前向きなコメント

大会組織委員会のルカ・カサッサ運営広報局長は記者会見で、この異例の開催について「五輪競技であろうがなかろうが、スポーツの熱狂があることはいいことだ」とコメントしました。この発言は、五輪期間中であっても地域のスポーツ文化を尊重する姿勢を示しています。

サンシーロスタジアムの歴史と今後

サンシーロスタジアムは1926年に完成し、1934年と1990年のサッカー・ワールドカップをはじめ、数々の大規模イベントで使用されてきた歴史的な施設です。しかし、老朽化が進んでいることから、インテルとACミランは隣接する場所に新スタジアムを建造する計画を進めており、サンシーロは取り壊される見通しとなっています。

昨年11月には、サンシーロを本拠地とするインテルとACミランが共同でミラノ市からスタジアム周辺の所有権を取得しました。両クラブは開会式後、速やかにサンシーロでの試合を行えるよう求めたとされ、急ピッチで芝生の再生などが行われたことが、今回の開催を可能にした背景にあります。

さらに、五輪期間中の2月18日と22日には、ACミランのホーム戦も予定されており、サンシーロはサッカースタジアムとしての日常に戻りつつあります。この動きは、五輪と地域スポーツの共存を模索する新たな事例として注目されています。