政府がクマ対策ロードマップを初策定、人里周辺の個体数削減へ 東北・関東・中部は「増えすぎた」と評価
クマ対策ロードマップ策定 人里周辺の個体数削減へ

政府が初のクマ対策ロードマップを策定、人里周辺の個体数削減へ

昨年、クマによる人身被害が相次いだことを受け、政府は各省庁が2030年度までに取り組む被害防止策をまとめたロードマップ(工程表)を初めて策定し、3月27日に公表しました。このロードマップでは、地域別の捕獲目標数を示し、人里周辺のクマの個体数を削減することで、人とクマのすみ分けを図ることを目指しています。

東北・関東・中部のツキノワグマは「増えすぎた」と評価

首相官邸が公表した工程表によると、東北、関東、中部地域に生息するツキノワグマは「増えすぎた」と評価されました。推定個体数から年間20%程度を当面の間捕獲する計画で、繁殖による自然増加率(年14.5%)を上回る目標を設定しています。

この取り組みにより、2030年度の個体数は現在と比べて、東北6県が62%に、関東7都県が67%に、中部9県が63%にそれぞれ減少する見込みです。一方、ヒグマが生息する北海道では独自の管理計画に従い、2034年に現在の71%に減らす方針です。

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地域ごとに異なる管理方針を採用

人身被害が比較的少なかった近畿・中国地方では、自然増加率程度の捕獲で現状を維持する方針が示されました。環境省は2026年度から、より厳密な個体数の推定を全国的に行う予定で、捕獲目標数は随時見直されることになります。

人材と資機材の大幅な増強も計画

政府はクマ対策の実施体制も強化します。具体的には、捕獲作業などに従事する自治体職員を現在の3倍となる2500人に増員し、捕獲用の箱わなは2倍の1万基に、クマ撃退スプレーは3倍の2万本にそれぞれ増やす目標を掲げました。

これらの対策は、昨年発生した多数のクマ被害を踏まえ、地域住民の安全確保と生態系のバランス維持を両立させることを目的としています。政府は今後、地方自治体と連携しながら、計画の着実な実行を進めていく方針です。

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