白山市の高齢者施設裏手で斜面崩落、77人が緊急避難
石川県白山市若原町において、入所型高齢者施設「ケアハウス鳥越」の裏手斜面で大規模な崩落が発生しました。3月10日午前7時40分頃に最初の崩落が起こり、約50分後にも再び斜面が崩れる事態となりました。
迅速な避難で人的被害を回避
崩落を受けて、同施設および隣接する障害者施設の入所者ら計77人が近くの集会所などに避難しました。幸いにも建物への被害は確認されておらず、けが人も報告されていません。現場では幅約100メートル、長さ約200メートルにわたって斜面が崩れ、土砂がむき出しになる深刻な状況が確認されています。
県道通行止めと緊急調査を実施
石川県は直ちに県道44号の一部区間を通行止めとし、現地での緊急調査を開始しました。調査結果を基に、斜面の応急復旧工法を検討するとしています。専門家チームが詳細な地質調査を進めており、二次災害防止に向けた対策が急がれています。
過去にも地すべり被害のあった区域
県によると、現場周辺は1988年に県の地すべり防止区域に指定されていました。さらに2022年8月の大雨では、隣接する斜面が幅約50メートル、長さ約100メートルにわたって崩落。2024年12月には再発防止工事が完了していた経緯があります。
近隣住民の女性(78歳)は「雨もそこまで降っていなかったのに突然崩れて驚いた」と不安な表情で語りました。今回の崩落は、比較的降雨量の少ない時期に発生したことから、地盤の脆弱性が改めて浮き彫りになりました。
自治体関係者は「避難された方々の安全確保を最優先に対応している」と述べ、今後の気象条件によってはさらなる避難指示も検討していることを明らかにしました。地域住民からは早期の復旧と恒久的な対策を求める声が上がっています。



