福島県でクマ目撃情報が急増、過去5年で最多の33件に 専門家が行動変化を指摘
福島県クマ目撃情報が過去5年で最多、33件に急増

福島県でクマ目撃情報が急増、過去5年で最多に

福島県警に寄せられた3月のクマの目撃情報は33件となり、前年同月比で28件増加し、過去5年間で最も多かったことが明らかになった。専門家は、クマが昨年、人の生活圏で餌を獲得できると学習したことで、行動形態が変化している可能性があると指摘している。

目撃情報の推移と地域別内訳

3月の目撃情報は、2022年から2025年まで0件から8件の範囲で推移していたが、今年は大幅に増加した。県警地域企画課によると、内訳は会津地方と中通り地方がそれぞれ16件、浜通り地方が1件だった。また、1月から3月までの累計でも81件となり、前年同期より70件増加している。

専門家による原因分析と解説

増加した原因について、福島大学食農学類の望月翔太准教授は、「昨年、クマの出没が社会問題化し、関心が高まったことで、目撃した際に通報する人が増えたという人為的な側面がある」と述べる。しかし、同時に「人里に現れるクマが増えているのは確かです。昨年、人里で山よりも餌を簡単に得られると経験したクマが、冬眠明けの空腹の時期にまた人里に来ているのではないか」と解説する。

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冬眠明けの時期と注意点

4月から5月はクマの冬眠明けが本格化する時期であり、望月准教授によると、冬眠明けのクマは餌を求めて行動圏を次第に拡大させる。この時期、人も山菜採りなどで入山する機会が増えるため、人とクマが遭遇する可能性は高まる。

人的被害を防ぐ対策と遭遇時の対応

望月准教授は、人的被害を防ぐ対策として、以下の点を推奨している。

  • 熊鈴やラジオなど音を鳴らすことで、クマに人の存在を知らせる。
  • 複数人で行動することで、クマを遠ざける効果が期待できる。

遭遇した際は、距離に応じて対応を変える必要がある。距離が確保されている場合は、落ち着いて後ずさりすべきだ。大声を上げるなど威嚇すると、クマが向かってくる可能性があるという。一方、至近距離で遭遇したときは、頭と首を押さえて地面に丸まる「防御姿勢」が有効だとしている。

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