渡辺一枝の「福島の声を聞く会」が神楽坂で52回目 被災地の現状を東京に伝える
渡辺一枝「福島の声を聞く会」神楽坂で52回目 被災地の現状伝える (04.03.2026)

渡辺一枝氏が神楽坂で「福島の声を聞く会」を開催 52回目の節目を迎える

作家の渡辺一枝氏が主催する「渡辺一枝トークの会 福島の声を聞こう」が、新宿区神楽坂のセッションハウス・ギャラリーで開催され、今年1月で52回目を数えました。この会は2012年3月から継続的に行われており、福島の被災地の現状を東京の人々に直接伝えることを目的としています。

当事者の声を直接伝える重要性

渡辺氏は「福島に通って見聞した被災地や被災者の現況を、東京の人に知ってほしかった」と語ります。自身が書いたり話したりするよりも、当事者の姿や声が言葉以上に事実を語ると考え、神楽坂のセッションハウス・ギャラリーの伊藤孝氏に相談。伊藤氏は主催者として会場を提供する快諾をし、この取り組みが実現しました。

1月31日には福島県出身の歌人・三原由起子さんを招いた「トークの会」が開催され、参加者からは当事者の話を直接聞くことの大切さがアンケートを通じて感じられました。

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被災者たちの具体的な取り組み

会では様々な被災者たちが自身の経験や活動を語りました。飯舘村から福島市へ避難している菅野哲さんは、全村避難となった村の伝統食を継承していく取り組みについて話しました。浪江町津島から茨城県日立市に避難した関場健治さんは、満蒙開拓団員だった父親のことを語りながら、津島では戦前からの住民と戦後開拓で入植した人々が隔てなく共に暮らしていたと述べました。

いわき市の千葉由美さんからは、市内の公園などの線量測定実施と行政との協力関係など、市民目線で子どもたちを被ばくから守る取り組みが紹介されました。

被災地ツアーによる現地視察

渡辺氏は参加者に当事者の話を聞くだけでなく、自身の目で現地を見てほしいと考え、「被災地ツアー」も催しています。浪江町から福島市飯坂町に避難している今野寿美雄さんにガイドを依頼し、2泊3日で浜通りを巡るツアーを実施しました。

今野さんは「子ども脱被ばく裁判」の原告代表であり、元原発作業従事者でもあります。トークの会で話してもらった経験もあり、被災地ツアーの最適なガイドとして活躍しています。

渡辺一枝氏の取り組みは、福島の現状を東京に伝える貴重な架け橋として、今後も継続される予定です。当事者の声を直接聞く機会は、被災地の実情を理解する上で不可欠な要素として評価されています。

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