札幌市、無許可動物園に撤去命令 違法建築183棟を10月末までに除却
札幌市、無許可動物園に撤去命令 違法建築183棟 (23.03.2026)

札幌市が無許可動物園に撤去命令 違法建築183棟を10月末までに除却へ

札幌市は3月23日、市の許可を得ずに市街化調整区域で20年間にわたり営業を続け、昨年9月末に閉園した民間動物園「ノースサファリサッポロ」を運営する「サクセス観光」に対し、都市計画法に基づく「除却命令」を正式に出しました。この命令では、同園内に存在する全ての違法建築物を2026年10月末までに撤去するよう求めています。

20年に及ぶ違法状態と行政指導の経緯

問題の発端は、同園が開園する前年の2004年10月にさかのぼります。札幌市はこの時点で、市街化調整区域における無許可建築を確認していました。市街化調整区域は、都市計画法によって開発が制限されるエリアであり、原則として建築物の新築や増改築には自治体の許可が必要です。

しかし、運営会社はこの規制を無視し、営業を継続。札幌市はその後、長年にわたり行政指導を繰り返してきましたが、改善が見られない状況が続いていました。市によれば、違法建築物は2024年12月時点で獣舎などを含め183棟に達していたことが明らかになっています。

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法的強制力と刑事罰の可能性

今回の除却命令は、都市計画法に基づく正式な措置であり、単なる勧告ではありません。同法では、命令に違反した場合、1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金が科されることが定められています。これにより、運営会社は法的な強制力のもとで撤去作業を進めざるを得ない状況に追い込まれました。

札幌市は問題が表面化した後、昨年12月26日までに全ての違法建築物を撤去するよう同社に勧告していましたが、これが実現しなかったため、より厳格な命令に踏み切った形です。市の担当者は「長期間にわたる違法状態を是正し、都市計画の適正な執行を図る必要がある」とコメントしています。

今後の対応と地域への影響

運営会社「サクセス観光」は現在、命令を受けて撤去計画の策定を急いでいるとみられます。10月末という期限は、大規模な建築物群を解体するには厳しいスケジュールであり、迅速な対応が求められます。

また、同園が所在する札幌市南区では、長年にわたり観光施設として親しまれてきた側面もあり、地域住民からは複雑な反応が聞かれます。一方で、無許可営業による安全面や環境への懸念も指摘されており、今回の措置が地域の秩序維持につながるとの見方もあります。

札幌市は今後、同社の進捗状況を監視し、期限までに撤去が完了しない場合には法的措置を講じる方針を示しています。この事例は、都市計画法の遵守の重要性を改めて浮き彫りにするものとなりそうです。

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