気象庁が福井港に巨大津波観測計を設置、運用開始
大地震による巨大津波の観測態勢を強化するため、気象庁は福井県坂井市の福井港に巨大津波観測計を設置し、2026年3月23日から運用を開始しました。この観測計は、高さ数メートル以上の巨大津波まで対応可能で、センサーが水圧の変化を観測します。
観測計の詳細とデータ送信システム
観測計は長さ約30センチ、直径25ミリの棒状で、岸壁に設置されています。観測データは、気象庁本庁(東京都)と大阪管区気象台(大阪府)に送信されます。さらに、災害時に通信回線が断絶した場合に備え、人工衛星経由でデータを送信する装置も備えています。
福井県の津波観測点の拡充と浸水想定
福井県内の津波観測点は、これまで敦賀港に設けた1か所のみで、3メートル以上の津波の観測はできませんでした。今回の設置により、観測網が拡充されます。県の津波浸水想定では、日本海側で大地震が発生した場合、坂井市三国町安島付近で最大12.2メートルの浸水が予想されています。
専門家のコメントと防災への期待
福井地方気象台の上田義浩・地震津波防災官(63)は、「この観測計により、注意報と警報の切り替えを正確に行えるようになります。大地震が起きたら、沿岸にいる方は速やかに高所に避難し、警報などに注意してほしい」と述べ、防災体制の向上に期待を寄せています。



