広島市に国の災害備蓄拠点を新設 全国で11カ所目に
内閣府は3月27日、国の災害備蓄拠点を広島市に増設することを正式に発表しました。これにより、全国における国の災害備蓄拠点は合計11カ所となります。新たな拠点は2026年3月末までに物資の納入を完了させ、本格的な運用を開始する予定です。
公益財団法人が管理する施設を活用
今回の災害備蓄拠点は、災害支援活動に取り組む公益財団法人SGH防災サポート財団(東京)が広島市内で管理する既存の施設を活用して設置されます。これにより、新たな施設建設にかかる時間とコストを大幅に削減できる見込みです。
調達に時間がかかる物資を重点備蓄
広島市の新拠点では、以下のような市場での流通量が少なく、いざという時に調達に時間がかかる物資を重点的に備蓄します。
- 段ボールベッド
- 簡易トイレ
- 入浴や調理に使用する資機材
- その他緊急時に必要な生活支援物資
中国地方への迅速な支援を強化
従来は兵庫県三木市の拠点で近畿地方と中国地方の両方をカバーする想定でしたが、中国地方までの物理的な距離が離れていることが課題として指摘されていました。広島市への新拠点設置により、中国地方で大規模災害が発生した場合でも、より迅速かつ効率的な物資供給が可能になります。
内閣府の関係者は「災害発生時には時間との戦いが重要となる。広島市に新たな備蓄拠点を設けることで、中国地方全域への支援体制を格段に強化できる」と述べ、今回の決定の意義を強調しました。
今後は、広島市の新拠点と既存の三木市拠点との連携体制を整え、西日本地域全体の防災・減災能力向上を図っていく方針です。また、必要に応じて他の地域への拠点拡充も検討していくとのことです。



