岩手県、10年ぶり3月にクマ注意報発令 2月には駆除隊員が襲われ重傷
岩手県、10年ぶり3月にクマ注意報 駆除隊員襲撃も (25.03.2026)

岩手県が10年ぶりの3月クマ注意報を発令、駆除隊員襲撃事件も発生

岩手県は24日、県内全域を対象とする「ツキノワグマの出没に関する注意報」を発表しました。3月に注意報が発令されるのは実に10年ぶりのことであり、早い時期からの警戒を呼びかけています。この背景には、冬の間も例年より目撃例が多かったことに加え、2月には実際に人身被害が発生した深刻な事例があったことが大きく影響しています。

2月の襲撃事件と冬の異常な出没傾向

2月には、花巻市において鳥獣被害対策実施隊員としてクマの追い払い活動に従事していた男性がツキノワグマに襲われ、重傷とみられるけがを負う事件が起きました。この男性は専門的な知識を持ちながらも被害に遭っており、クマの行動が通常とは異なる危険な状態にあることを示しています。県の担当者は「冬眠期間中にもかかわらず、クマの目撃情報が例年に比べて多く寄せられていた。襲撃事件を受けて、住民の安全を最優先に早めの注意報発表を決断した」と説明しています。

県民への具体的な注意喚起と対策強化

注意報では、特に明け方や夕方の時間帯における入山を避けること、生ゴミを屋外に放置しないことなど、具体的な予防策を呼びかけています。昨年の注意報は4月18日に発表され、7月には警報に切り替わりましたが、年明け以降は注意報に戻り、1月末に一旦解除されていました。今回の早期発令は、こうした経緯を踏まえた上での判断です。

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岩手県はクマ対策の体制強化にも積極的に乗り出しています。今月1日には、クマ駆除の実務を担当する「ガバメントハンター」と呼ばれる職員5名を新たに雇用しました。さらに、新年度からは駆除や被害防止計画の策定に関わる専門職員を配置し、クマ対策に特化した特命参事も任命する方針です。これらの措置は、増加するクマの出没と被害に対応するための包括的な取り組みの一環として位置づけられています。

過去の事例と今後の見通し

昨年10月には、盛岡市中心部にある「原敬記念館」の敷地内にクマが出没する事案も発生しており、都市部への進出が懸念されています。県は「クマの生息域が拡大し、人間の生活圏に接近するケースが増えている。住民の皆様には最新の情報に注意を払い、適切な対応を取っていただきたい」と訴えています。今後の動向によっては、注意報が早期に警報に格上げされる可能性も否定できず、継続的な監視と対策が求められる状況です。

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