JR西日本、春闘回答で賃上げ平均5.37% 労組要求1万6千円に対し一律1万円のベースアップ
JR西日本、賃上げ平均5.37% 労組要求1万6千円に回答1万円

JR西日本、春闘回答で賃上げ率5.37%を実現 労組要求には満額回答せず

JR西日本は、2026年3月期の春季労使交渉(春闘)において、賃上げに関する回答をまとめた。同社は4月分の給与から、全社員を対象に月額1万円のベースアップ(ベア)を実施する方針を明らかにした。この決定は、最大労組であるJR西労組が要求していた月額一律1万6千円のベアを下回る内容となっている。

平均賃上げ額は1万8087円、賃上げ率は5.37%に達する

今回の賃上げは、ベースアップに加えて勤務地手当や定期昇給を含めた総合的な評価となる。定期昇給の平均額は5328円で、これらを合算した賃上げ額の平均は1万8087円に上る。これを賃金ベースで計算すると、賃上げ率は平均5.37%となる見込みだ。JR西日本は、この数値が近年の春闘における堅調な成果の一つであると位置付けている。

さらに、期末手当(ボーナス)については、年2回の支給で基本給と諸手当の合計額の5.42カ月分を提供する計画だ。これは従業員の生活安定とモチベーション向上を図るための措置として注目されている。

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シニア社員や契約社員にも賃上げを適用

定年後に再雇用された「シニア社員」に対しても、月額1万円の賃上げが行われる。これは賃上げ率に換算すると3.27%に相当し、高齢化社会における雇用継続支援の一環として評価される。また、契約社員については時給を65円引き上げる方針で、これは賃上げ率4.68%に相当する。これらの措置により、非正規雇用を含む多様な働き方への配慮が示されている。

社会保険料負担支援など福利厚生の拡充も実施

JR西日本は、賃上げに加えて福利厚生の充実にも取り組む。具体的には、不妊治療や大学での学び直しなどを理由に休職する社員に対して、社会保険料の本人負担額を手当として支給する制度を導入する。これはワークライフバランスの改善と社員のキャリア支援を目的とした施策であり、現代の労働環境の変化に対応した柔軟な対応として注目を集めている。

今回の春闘回答は、労組の要求額には満たないものの、全体的な賃上げ水準は堅調であり、社員の生活向上と企業の持続的成長を両立させようとする姿勢が反映されている。JR西日本は、今後の経営環境の不確実性を考慮しつつ、労使間の対話を継続して雇用の安定とサービス品質の向上に努めるとしている。

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