会津若松市、公立中学校の部活動を地域指導者に完全移行 全国的に珍しい取り組み
福島県会津若松市教育委員会は、本年度から、休日に活動する公立中学校および義務教育学校の常設部活動全てにおいて、地域移行を導入しました。この取り組みは、部活動の指導を地域団体や人材に委ねるもので、2019年度から段階的に進めており、本年度は最後に残っていた吹奏楽部の練習でも開始されました。常設部全てで地域人材への完全移行を実現するのは、全国的に見ても珍しい事例とされています。
少子化対策と教員負担軽減を目的に 合同練習会で活動場所を確保
市教委が委嘱した地域指導者は334人に上り、スポーツと文化の16部活動で指導を行います。地域指導者が主に活動するのは、複数校が参加する休日の合同練習会です。少子化による部員不足で、活動できなくなる競技が増加する中、合同練習会を開催することで、希望する生徒の活動場所を確保するとともに、教員の負担を軽減することが目的です。
市教委の担当者は、「生徒数の減少により、部活動で仲間と切磋琢磨する経験が失われることを危惧していました。地域ぐるみで生徒たちを育てていくことができればと期待しています」と述べ、地域移行への期待を語りました。
吹奏楽部の合同練習会が開始 地域指導者の下で生徒が成長
11日には、市内の3校で吹奏楽部の合同練習会が企画されました。このうち若松第四中学校では、同校と若松第五中学校の生徒が練習に励みました。講師として、市職員の宮谷将平さん(36歳)と、福島県吹奏楽連盟会津支部理事長の渡部絹子さん(65歳)が指導を担当。ほかに2人の顧問も地域指導者として参加しました。
指導にあたった宮谷さんは、「少子化で部員数が減っている中、大人になっても吹奏楽を続けてくれる生徒を増やしたかったです。合同練習を通じて、生徒たちが成長してくれればと願っています」と語りました。
参加した若松第五中学校3年生の生徒(14歳)は、「大人数での演奏が楽しかったです。第四中学校と一緒に交流しながら、技術を高めていきたいです」と目標を述べました。合同練習会は年間30回開かれる予定で、平日の部活動は従来通り顧問が指導します。



