愛知県で奨学金申請者が大幅増加、物価高が影響 あしなが育英会が街頭募金を開始
愛知県奨学金申請者大幅増、物価高影響で街頭募金開始

愛知県で奨学金申請者が大幅増加、物価高の影響が深刻に

病気や事故などで親を亡くした子供たちを支援する「あしなが育英会」(東京都)の2026年度奨学金について、愛知県内からの申請者が前年度比で34人多い101人に達したことが、同会事務局のまとめで明らかになりました。全国的にも申請者は過去最多となる1819人を記録しており、同会は物価高の影響が背景にあると分析しています。

遺児家庭の困窮ぶりが浮き彫りに

あしなが育英会が2025年に実施した調査によると、奨学金を受けている家庭の平均勤労収入は140.9万円と低水準であり、52.2%の家庭が過去1年間に「お金が足りず、食料を買えなかった」経験があるなど、深刻な経済的困窮が浮き彫りとなっています。さらに、米国とイスラエルによるイラン攻撃に伴う原油価格の高騰が、遺児家庭の生活をさらに圧迫する可能性も懸念されています。

学生らが街頭で募金活動を展開

こうした状況を受け、奨学金を受給している学生たちが4月18日から26日までの土日に、愛知県内各地で街頭募金活動を実施します。活動は原則として正午から午後6時まで行われ、以下の場所で寄付を呼びかけます。

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  • 名古屋駅東口(名鉄近鉄乗り場出口前)
  • 名古屋市営地下鉄栄駅(名古屋栄三越前)
  • 名鉄大曽根駅(26日のみ)
  • JR尾張一宮駅コンコース
  • 豊橋駅東口(午後5時終了)
  • JR岡崎駅(18日のみ、午後5時半終了)

詳細な情報は、あしなが学生募金のホームページでも公開されています。

個人の声から見える支援の重要性

奈良県の高等専門学校を経て昨年、愛知県内の国立大学に編入した男子大学生(21歳)は、小学5年生の時に父親を病気で亡くし、母親が一人で働きながら大学進学を支えてくれました。しかし、定期代などの生活費の工面は難しく、母親から「奨学金がなければ進学はできなかった」と打ち明けられたといいます。

また、災害で父親を亡くした豊橋市出身の静岡大学2年生、鈴木学登さん(19歳)は、「同じ境遇の他の遺児たちの声も届けたい」と語り、募金活動への参加意欲を示しています。

全国的な支援の拡大と課題

あしなが学生募金事務局によると、2026年度に全国で奨学金を申請した高校生のうち、約65%にあたる1187人の奨学金受給が決定しました。これは、多くの遺児家庭が経済的支援を必要としている現状を反映しています。物価高や国際情勢の不安定さが、脆弱な家庭の生活を直撃する中、継続的な支援体制の強化が求められています。

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