就活男子の美容意識高まる 資生堂セミナーで「適切メイク」学ぶ 自己流「盛りすぎ」回避へ
就活男子の美容意識 資生堂セミナーで適切メイク学ぶ

就活男子の美容意識が急上昇 資生堂セミナーで「適切メイク」を学ぶ

男性向け化粧品市場の拡大に伴い、その影響が就職活動の現場にも及んでいる。大学や専門学校では、就活に適したメイクを学ぶ男子学生たちが増加傾向にある。化粧品メーカーの資生堂が開催する「就活支援のためのフレッシャーズセミナー」では、自己流の「盛りすぎ」メイクを避け、採用側に好印象を与える適切な美容技術を指導している。

専門学校と連携 就活向け美容講座を開催

山脇美術専門学校(東京都千代田区)の就活担当者は「今は男子も化粧する時代。身だしなみは女子に限らず、男子にも必要」と語る。同校は3月初旬、資生堂に依頼して「就活支援のためのフレッシャーズセミナー」を開講した。

セミナーでは、講師が「女性よりも男性は顔に油分が多く、乾燥しやすい。清潔感を意識しましょう」と助言。男子学生たちは真剣な表情で鏡に映る自分と向き合いながら、化粧水や乳液を顔に塗布し、アイブローペンシルで眉毛を整える技術を学んだ。さらにリップクリームの塗布方法や髪形の整え方も実践的に指導された。

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自己流からプロの技術へ 学生の意識変化

90分間のセミナーを終えた学生たちは、満足そうに会場を後にした。デザイン系企業への就職を目指す2年生の高橋慧悟さん(20)は、毎朝自己流でスキンケアを実施していると明かす。「これまではネットの情報だけを頼りにしていた。適切なスキンケアを学べて、顔の印象がよくなった」と語った。

資生堂のセミナー担当者によれば、SNSなどを参考に自己流のメイクやスキンケアをする男子学生は多いが、就職活動には適さない「盛りすぎ」メイクになるケースも少なくないという。「採用側に好印象を与えるメイクを知り、自信をつけてくれたら」と期待を込める。

男性美容講座の参加者数が急増 市場拡大の背景

資生堂は、男性に特化した美容講座「フレッシャーズセミナー」を2009年から継続的に開催している。参加者数はコロナ禍以前の2019年と比較して、2024年には5.5倍に増加。オンライン面接で自分の顔を見る機会が多くなり、見た目を気にする人が増えたことが影響していると分析される。

民間調査会社のインテージによると、2024年の男性化粧品市場は497億円に達し、5年前と比べて約1.8倍に拡大した。この市場成長が、就活を控えた男子学生の美容意識向上を後押ししている状況が浮き彫りになっている。

就職活動における第一印象の重要性が高まる中、男子学生たちは従来の自己流美容から、プロによる適切な指導へとシフトしつつある。資生堂のセミナーは、そんな時代の変化に対応する貴重な学びの場として機能している。

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