日本一長い校名の小中学校が閉校へ 愛媛・高知県境で最後の卒業式
愛媛県と高知県の県境に校区がまたがり、日本で最も長い正式な校名を持つ「高知県宿毛市愛媛県南宇和郡愛南町篠山小中学校組合立篠山小・中学校」で、3月17日に最後の卒業式が執り行われました。愛南町教育委員会によると、少子化の影響により、この学校は3月末で休校となり、2026年度末に完全な閉校を迎えることが決定しています。
最後の卒業式で門出を祝う
卒業式では、好岡裕子校長が中学3年生の3人に卒業証書を手渡し、新たな旅立ちを祝福しました。高知県宿毛市から通学していた卒業生の岸愛乃さん(15歳)は、学校生活を振り返りながら次のように語りました。
「愛南町の方々とも触れ合うことができ、貴重なつながりが生まれて本当に良かったです。この学校が大好きだったので、もうこの場所に戻れなくなると思うと、とても寂しい気持ちでいっぱいです」と、閉校を惜しむ声を上げました。
在校生はわずか9人に
同校の関係者によれば、2025年度の在校生数は小学校3人、中学校6人の計9人となっており、地域の少子化が深刻な状況にあることを如実に示しています。この小中学校は、両県にまたがる珍しい立地条件と、その長い校名で長年にわたり注目を集めてきましたが、時代の流れの中でその歴史に幕を下ろすことになります。
学校の閉鎖は、地方における教育施設の統廃合が進む現状を象徴する事例とも言えるでしょう。地域の子どもたちの学びの場が失われることは、住民にとって大きな喪失感をもたらすものと考えられます。



