教員養成課程で性暴力防止教育が未実施の大学111校 文科省調査で判明
性暴力防止教育未実施の大学111校 文科省調査 (16.03.2026)

教員を目指す学生が学ぶ「教職課程」において、子どもへの性暴力防止に関する教育を実施していない大学が全国で111校に上ることが、文部科学省の調査で明らかになりました。この問題は、教員による性暴力を防ぐための法律で対応が義務付けられているにもかかわらず、多くの高等教育機関で徹底されていない実態を浮き彫りにしています。

調査結果の詳細と深刻な実態

文部科学省が2023年11月から2024年2月にかけて実施した調査によると、教職課程を設置する全国819校の大学すべてから回答を得ました。その結果、性暴力防止法の内容などを教職課程の授業で扱っているのは619校(75%)に留まり、教職課程外で扱っている大学が89校(11%)、そして全く扱っていない大学が111校(14%)も存在することが判明しました。

未実施の理由と今後の対応

特に深刻なのは、未実施の111校のうち23校が「1年以内に扱う予定がない」と回答した点です。その主な理由として、担当できる教員がいないという事情が多く挙げられました。文部科学省はこの調査結果を「非常に重く受け止めている」と表明し、対応が不十分な大学に対しては厳しい措置を取る構えを見せています。

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教員による性暴力防止法では、教職課程がある大学に対して、子どもへの性暴力防止の理解を深めるための適切な措置を講じることが明確に定められています。この法律は、教育現場における性暴力を未然に防ぎ、子どもたちを守ることを目的として制定されたものです。

教育現場における性暴力問題の背景

近年、教員による盗撮やわいせつ行為などの性暴力事件が相次いで報道されており、教育の場における安全確保が社会的な課題となっています。専門家からは、こうした事件の異常さが指摘されるとともに、子どもを性暴力から守るための具体的な対策の必要性が強調されています。

教員養成の段階で性暴力防止に関する正しい知識と倫理観を身につけることは、未来の教育現場の安全を確保する上で極めて重要です。しかし、今回の調査結果は、そのための教育体制が十分に整っていない大学が少なくないことを示しています。

今後の課題と展望

文部科学省は、調査結果を踏まえて各大学への指導を強化する方針です。対応が不十分な大学に対しては、教職課程の認定取り消しを含む厳しい措置も検討されています。これにより、すべての教員志望者が性暴力防止について適切に学べる環境の整備が急務となっています。

教育現場における信頼回復と子どもたちの安全確保のためには、教員養成課程における性暴力防止教育の徹底が不可欠です。今回の調査を契機に、大学と行政が連携してこの問題に取り組むことが期待されています。

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