JR7社が鉄道電気設備の部品共通化を本格化
JR7社は3月28日までに、鉄道電気設備に使用する材料や部品の仕様を共通化する取り組みを進めると正式に発表しました。この動きは、電子部品の供給不足やメーカー側の人材不足が深刻化する中、部品の安定確保体制を構築することを目的としています。
国鉄分割民営化以来の個別対応からの転換
JR7社は、1987年の国鉄分割民営化以降、設備の開発や管理、保守などを各社が個別に行ってきました。特に信号や通信などの電気部門では、機能は同じでも、サイズや材質が異なる部品が各社に多数存在している状況が続いていました。こうした背景から、2024年11月から技術者らが集まる検討会を開催し、共通化の具体的な方策を協議してきたのです。
共通化による具体的なメリット
各社で共通の部品を使用することにより、メーカー側には受注数が限られている部品の設計や製造、在庫管理の効率化が図られます。一方、JR側には部品の供給が安定し、予備品の確保が容易になるという大きな利点があります。さらに、災害時など緊急時には7社間で部品の融通が可能になり、迅速な復旧対応につながることが期待されています。
既に7品目で共通化を実施、今後は拡大へ
既に信号用設備のケーブルや、架線と電柱を絶縁するための部品の材質を統一するなど、7品目で部品の共通化を進めています。今後は品目を増やすことに加えて、JR7社以外の鉄道事業者やメーカーとの連携も目指す方針です。この取り組みは、鉄道業界全体のサプライチェーン強化と持続可能な運営体制の構築に貢献すると見られています。



