JR留萌線が115年の歴史に幕 最終運行日に惜別のセレモニー開催
1910年に開通し、ニシンなど海産物の輸送や地域住民の足として利用されてきたJR留萌線深川―石狩沼田間(14.4キロ)が3月31日、最終運行日を迎えました。115年余りの長い歴史に幕を下ろす留萌線の最後の雄姿を一目見ようと、地元住民や鉄道ファンが多数駆けつけ、別れを惜しみました。
沿線の駅でお別れセレモニー 多くの人々が最後の姿を収める
JR北海道は4月1日の全線廃線を前に、沿線の駅でお別れセレモニーを開催しました。廃駅となる石狩沼田駅(沼田町)には大勢の人々が詰めかけ、駅舎や列車を写真に収めていました。同町で生まれ育った秋葉敬子さん(75)は「両親は留萌線に乗って毎日仕事に行き、私を育ててくれました。いよいよ最後なのかと思ったら、本当に感慨深いです」と寂しげに語りました。
東京都武蔵野市から訪れた桑山博行さん(56)は「こんなに多くの人が来て、愛されている路線なんだなと改めて思いました」とほほえみながら話しました。通常は1両編成で運行されていますが、この日は特別に3両編成で運行されました。
深川駅でのセレモニー 地元高校生の演奏で出発
深川駅(深川市)でのセレモニーでは、駅長に花束が手渡されました。地元の高校生が演奏する中、「ありがとう留萌本線」と書かれたヘッドマークを付けた車両がファンを乗せて出発しました。この光景は、留萌線に対する地域の深い愛着と感謝の気持ちを象徴するものとなりました。
留萌線は、北海道の地域交通を支えてきた重要な路線として、長年にわたって住民の生活に密着してきました。その廃線は、地域の歴史の一つの終わりを意味すると同時に、新たな交通手段への移行の始まりでもあります。多くの人々が最後の瞬間を見守る中、留萌線は静かにその役割を終えました。



