奄美大島の路線バス「しまバス」がタッチ決済導入、DX化で利便性向上と公共交通維持へ
奄美大島の路線バスがタッチ決済導入、DX化で利便性向上 (07.03.2026)

奄美大島の路線バス「しまバス」がタッチ決済システムを導入、DX化で利便性向上と公共交通の維持を図る

鹿児島県奄美市で路線バスを運行する「しまバス」は、クレジットカードなどを利用したタッチ決済システムを新たに導入することを発表しました。2026年3月31日から車両への機器搭載を開始し、順次、所有する全車両に拡大する計画です。地域公共交通の経営環境が厳しさを増す中、デジタルトランスフォーメーション(DX)化を推進することで、利用者の利便性向上と公共交通の持続可能な維持を目指しています。

三井住友カードのシステムを採用、キャッシュレス決済で効率化

しまバスは、三井住友カード(東京)が提供する公共交通機関向けシステム「ステラトランジット」を採用しました。このシステムでは、利用者が乗降時にクレジットカードなどを専用機器にかざすだけで決済が完了します。キャッシュレス決済の導入により、旅行客や通勤・通学利用者への利便性が向上し、料金箱を回収する際の業務効率化も見込まれています。

さらに、クレジットカードを持たない高齢者や子ども向けには、同社が発行するプリペイドカード「かぞくのおさいふ」を運用することで、キャッシュレス決済の浸透を図ります。これにより、幅広い年齢層の利用者に対応したサービスを提供することが可能となります。

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1980年設立のしまバス、DX化で経営改善を推進

しまバスは1980年に設立され、奄美空港から奄美市街地間などの路線バスを運行しています。年間利用者数は延べ85万3000人(2025年9月期)、売上高は5億6000万円(同)に達しています。乗務員の負担軽減や経費節減を目的としてDX化の取り組みを進めており、昨年11月にはスマートフォンで運行状況を確認できるサービスも開始しています。

奄美市で開催された事業発表会には、安田壮平市長や三井住友カード、県内外の金融機関の関係者が出席しました。しまバスの岩崎勇登社長は、「ハードの導入に加え、今後は人材育成も進め、サービスを充実させていきたい」と述べ、DX化を通じた持続可能な公共交通の実現への意欲を示しました。

この取り組みは、地方における公共交通の課題解決に向けた重要な一歩として注目されています。タッチ決済システムの導入により、利用者の利便性が向上するだけでなく、経営効率化を通じて地域社会の持続可能性にも貢献することが期待されます。

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