平成筑豊鉄道、経営難で廃止決定 バス転換へ方針固める
経営難が続く第三セクター「平成筑豊鉄道」(平筑・福岡県福智町)について、福岡県の服部誠太郎知事は2026年3月25日、鉄道を廃止して路線バスに転換する方針を沿線市町村長らに伝えた。これにより、130年以上続く鉄道の歴史に幕を閉じることになる。
協議会での議論と投票結果
平筑3線の沿線9自治体や交通事業者、県など27人の委員からなる協議会では、昨年1月から今後のあり方を議論してきた。バス案など示された3案から、座長を除く委員が投票し、バス案が8票、線路をバス専用道として整備する「バス高速輸送システム(BRT)案」が4票、運行は鉄道、インフラ管理は自治体が担う「鉄道上下分離案」が2票となり、バス転換が決定された。
知事と社長のコメント
服部知事は、「平成筑豊鉄道が沿線のまちづくりに果たしてきた役割を重く受け止めている。今後、沿線市町村と県が一丸となり、地域に根差し、愛され利用される持続可能な路線バスを新たにつくり上げていきたい」と述べた。一方、平筑の河合賢一社長は「結果は重く受け止めたい。この瞬間も列車は元気に走っているので、最後まで安全運転でやりたい」と応じた。
今後の計画と検討事項
協議会によると、今後は単独または複数の自治体で、交通事業者に委託して運行するコミュニティーバスとする案を軸に検討を進める。道路渋滞を避けるため、一部の線路はバス専用道にする想定だ。廃線する時期や、処理の負担などは今後詳細に検討していく。自治体をまたぐコミュニティーバスとして運行することを軸に、来年度の早い段階で地域公共交通計画を作成するという。
この決定は、沿線住民の移動手段に大きな変化をもたらすとともに、地域公共交通の持続可能性を模索する重要な一歩となる。服部知事は、沿線市町村と連携し、新たなバスシステムの構築に尽力する意向を示している。



