大井川鉄道に「パーシー号」登場、トーマスと二枚看板で経営立て直し
大井川鉄道にパーシー号、トーマスと二枚看板で経営改善

大井川鉄道に新たな仲間「パーシー号」が登場、トーマスと二枚看板で経営立て直しへ

蒸気機関車(SL)「きかんしゃトーマス号」で広く知られる大井川鉄道は、3月7日から仲間のキャラクター「きかんしゃパーシー号」の運行を開始しました。これは、黒い車体のSL「C10形8号機」を緑色のタンク機関車「パーシー号」に改装したもので、同社の経営状況改善を目指す重要な施策となっています。

経営悪化を背景にした戦略的な改装

大井川鉄道は、新型コロナウイルス感染症の影響に加え、2022年9月の台風15号による被害が重なり、経営状況が悪化していました。この状況を打破するため、同社はトーマス号とパーシー号を二枚看板として活用し、収益増加を図ることを決定しました。パーシー号の誕生は、昨秋にトーマス号が故障し一時運休したことが直接のきっかけとなりました。同社で運行可能なSLは、トーマス号と黒いC10形8号機の2両に限られており、黒いSLに比べてトーマス号には4倍の集客力があることから、経営判断としてパーシー号への改装が進められました。

お披露目イベントで園児たちと共に新たな旅をスタート

3月5日には、静岡県島田市でパーシー号のお披露目運転が行われ、地元の保育園児たちが参加しました。トーマスの物語に登場する鉄道局長「トップハム・ハット卿」に扮した鳥塚亮社長が、園児たちと共に出発進行の合図を出し、その後、パーシー号に乗り込んで新金谷駅を出発しました。園児たちは列車旅を楽しみ、鳥塚社長と握手を交わすなど、和やかな雰囲気に包まれました。鳥塚社長は、「パーシーはちびっ子の人気が非常に高いキャラクターです。トーマスとのペアで乗客を倍増させ、地域の活性化に貢献したい」と意気込みを語りました。

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運行スケジュールと今後の展望

パーシー号とトーマス号の運行日程は、以下のように設定されています。

  • パーシー号: 3月7日から6月15日まで
  • トーマス号: 5月30日から9月28日まで

両機関車は、土日祝日を中心に、新金谷駅から家山駅間、または新金谷駅から川根温泉笹間渡駅間を1日2往復します。特に5月から6月にかけては、両方が運行され、家山駅で顔を合わせる日も設けられています。10月以降の日程は、今後決定される予定です。

黒いSLの復活計画と長期的なビジョン

大井川鉄道のシンボルであった黒いSLは、パーシー号への改装により当面の間、姿を消すことになります。しかし、鳥塚社長は、台風被害からの復旧工事が完了し、全線が開通する予定の2029年春をめどに、整備中の「C56形135号機」を軸に、黒いSLの復活を目指す考えを示しています。これは、伝統的なSLの魅力を継承しつつ、新たなキャラクター導入で経営を安定させ、長期的な発展を図る戦略の一環です。

大井川鉄道は、パーシー号の導入を通じて、家族連れや鉄道ファンに向けた魅力をさらに強化し、地域観光の振興に努めていく方針です。今後も、トーマス号との協力体制を活かし、持続可能な運営を目指していきます。

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