京都市バス運賃、観光客は倍増案…市民優先価格でオーバーツーリズム対策
京都市バス運賃、観光客倍増案で市民優先価格導入へ

京都市バス運賃、観光客向けに倍増案を導入へ…市民優先価格で混雑緩和を図る

京都市の松井孝治市長は、市バスの混雑対策として、市民と観光客ら市民以外で運賃に差をつける「市民優先価格」案を明らかにしました。この案では、現在の市中心部均一運賃230円に対し、市民は200円に値下げし、市民以外は最大350~400円に値上げすることを検討しています。2027年度中の導入を目指しており、実現すればオーバーツーリズム(観光公害)対策としては全国初の取り組みとなります。

混雑常態化で市民生活に支障、公約から具体策へ

松井市長は市議会での答弁で、市内では観光地と主要駅を結ぶ路線を中心にバス車内の混雑が常態化していると指摘しました。市民がバスに乗れなかったり、観光客がバス停で滞留して通行の妨げになったりする問題が深刻化しています。この対策として、市長は2024年2月の市長選公約で掲げていた市民優先価格の導入を推進する方針を表明しました。

市交通局によると、市民優先価格は市全域で実施を検討しており、市中心部以外の距離で運賃が変わる調整区間でも導入する方針です。さらに、市内に路線を持つ民間バス事業者にも同様の導入を検討してもらうよう働きかけます。

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マイナンバー連携ICカードで識別、負担軽減策も検討

市民と市民以外を見分ける方法として、マイナンバーをひも付けた交通系ICカードの利用を想定しています。定期運賃は据え置く方針で、利用頻度の高い市外在住者への負担軽減策も検討中です。これにより、日常的にバスを利用する住民への配慮を図ります。

2026年度中に市議会へ運賃変更の条例改正案を提案し、可決されれば国に運賃変更を申請する予定です。松井市長は取材に対し、価格差について「持続可能な京都のまちづくりや、市民生活と観光の両立のために理解いただける許容範囲だと思う」と述べ、市民と観光客双方の協力を呼びかけました。

全国初の試みで観光公害対策の先駆けに

この施策は、観光客の急増によるオーバーツーリズム問題に対処するための画期的な対策として注目されています。京都市では、JR京都駅前などで観光客がバスに乗るために長い列を作る光景が日常化しており、市民の日常生活に悪影響を及ぼしていました。市民優先価格の導入により、混雑緩和と市民サービスの向上を同時に実現することを目指しています。

今後、詳細な運賃体系や実施スケジュールが詰められ、市民や観光業界からの意見を踏まえながら、円滑な導入が進められる見込みです。この取り組みが成功すれば、他の観光都市にも波及する可能性があり、持続可能な観光モデルとして期待が寄せられています。

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